“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.では、このメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第73回は、老舗オーガニック/ベジタリアンブランドとして知られるアリサンの新店舗｢ALISHAN PARK(アリサンパーク)｣をピックアップ。

代々木公園駅と代々木八幡駅から徒歩5分ほどの距離にある｢アリサンパーク｣は、今年7月にオープン。埼玉県日高市を拠点に、1980年代からオーガニック&ベジタリアン食品の輸入販売を手掛けるアリサン有限会社が運営を手掛けている。

同社は、かつて世界放浪の旅で出会ったアメリカ出身のジャックさんと台湾生まれのフェイさんが移住先となる埼玉で興したもので、レストランやベーカリーを中心に国内外の業者への卸販売に加え、日高市高麗でヘルシーなメニューを提供する｢阿里山Cafe｣を運営している。創業35年目にして東京初出店となる｢アリサンパーク｣は、“東京の新しいサステナブル交流拠点”がコンセプト。埼玉の地で長年培った経験を活かし、都心向けに気軽に楽しめるサステナブルでオーガニック/ベジタリアンな新しいカフェスタイルを提案する。

パン、穀物、チーズ、調味料などはアリサンが商品として輸入しているもので、これまで30年以上、世界中から厳選したオーガニック食材を取り扱ってきただけに、その品質は信頼が置けるものばかり。ふんだんに使われるフレッシュな野菜も、長年に渡ってパートナーシップを築いてきた生産農家から仕入れるなど、そのこだわりは枚挙にいとまがない。サプライヤーを含めた作り手の想いと素材そのもののよさを感じられる料理には、ジャック＆フェイ夫妻が創業時に抱いた、家族や友人たちに健康的な食べ物を提供したいというシンプルな願いが今も通底しているのだ。