NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT DEC, 2024
カレーに所縁のある横浜の地で進化を遂げる,
プラントベースのカレー&サラダボウル専門店。
LIFE STYLE Aug 21, 2023
“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.では、このメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第105回は、横浜 相鉄ジョイナス内にある100%プラントベースのカレーとサラダボウルの専門店「RUCY+R(ルーシープラスアール)」をピックアップ。
今週、8月23日(水)にリニューアルオープンを控える「RUCY+R」は、本連載第17回でも紹介したハワイ発のヴィーガンレストラン「PEACE CAFE(ピースカフェ)」が手掛けるヴィーガンカレー専門店がその前身。同店の運営に携わっていた株式会社谷川商店が、立地やメニュー構成などはそのままに屋号を変更し、自社ブランド化したのが「RUCY+R 横浜ジョイナス店」である。1887年創業の株式会社谷川商店は、横浜で130余年にわたり、不動産業や飲食業を幅広く展開してきた。今回の自社ブランド化にあたり、遠因となったのが今や国民食ともいえるカレーだ。日本におけるカレーの起源は諸説あるが、横浜開港の際に居留地に暮らす海外の人から伝えられたとも言われており、そんなカレーにゆかりの深い地元横浜でプラントベースという新しい食体験を提案し、より多くの顧客の感動や健康に貢献したいという想いから、自社ブランドとして発展させていく道を選んだのだ。
新たな店名の「RUCY+R」とは、“CURRY”をアナグラムによって並び替えたもので、「これまでのカレーの概念を変えるカレー」を表現。末尾の“+R”には、Reset(リセット)、Recipe(レシピ)、Repeat(リピート)、Relaxation(リラクゼーション)、Relation(リレーション)、Revolution(レボリューション)という“R”を頭文字とする6つの英単語が含まれており、今回の屋号変更にあたってスタッフの想いを込めたものだという。
お店で提供されるのは、本格スパイスカレーとサラダボウルがメインで、動物性食材や卵、乳製品を一切使わない100%プラントベースのヴィーガン仕様。彩り豊かな野菜をじっくりと時間をかけて旨味を引き出し、香り豊かなスパイスと合わせたカレーはグルテンフリーなのもポイントだ。サラダボウルに関しては、ニンニクやニラといった五葷(ごくん)を取り除いたオリエンタルヴィーガンにも対応可能。食後のデザートとしてプラントベースアイスを取り揃えているが、こちらも化学調味料、上白糖、乳製品を使わないヘルシーでギルトフリーなスイーツとなっている。また、カレーはイートインやテイクアウトに加えて、お店の味を自宅でも楽しめるようオンラインストアでも販売中。単品はもちろん、クリーミートマトカレーやほうれん草カレーなど5種類を集めたプラントベースカレーセットも好評を博している。
前述したカレー伝来のエピソードからも分かるように、港町横浜には新しいものを柔軟に取り入れる懐の深さと風通しの良さを感じさせる。ヴィーガンやグルテンフリーといった新たな食のスタイルもここでは難なく受け入れられるだろう。プラントベースフードを通して、顧客の感動や健康に貢献したいという「RUCY+R」の想いも必ずや通じるに違いない。
神奈川県横浜市西区南幸1-5-1ジョイナスB1Fジョイナスダイニング
TEL 045-620-0144
instagram.com/rucy_yokohama