“MEAT FREE MONDAY” .RAW

Text_SWAG H.

"MEAT FREE MONDAY”
.RAW

40品目の食材を使ったサラダビュッフェが人気！
“ローフード”の効能を体感できるレストラン。

LIFE STYLE Mar 27, 2023

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“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.では、このメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第86回は、ヴィーガンサラダやローフードデリなどを楽しめるエシカルレストラン｢.RAW(ドットロー)｣をピックアップ。

六本木交差点から芋洗坂を降りたところに店舗を構える｢ドットロー｣は、2017年にオープン。ローフード(＊加熱処理をされていない生の食材、もしくは48度以下で調理された食材にこだわった食事法)の先駆的な存在として知られるアン・ウィグモア医師の教えを学べるプエルトリコにある滞在型施設｢Ann Wigmore Natural Health Institute(アン・ウィグモアナチュラルヘルスインスティテュート)｣で、ローフードやヴィーガン、スプラウトの栽培、栄養学などを学んだ藤原理貴氏がオーナーを務める。アン・ウィグモア医師のメソッドをベースとしながら、“美味しく食べ、健康に”をテーマに掲げ、サラダや日替わりデリなどで構成されるヴィーガンビュッフェをはじめ、自家培養している発酵菌、ケフィアを使ったドリンクメニューなどを提供している。

お店で使われている食材の約90%が有機、無農薬のもの。豆類は店内で発芽させ、高い栄養価とより消化を促進させる状態で提供している。また、一部の野菜は食材乾燥機、ディハイドレーターを使って野菜ふりかけに応用するなど、食材や調理法ひとつひとつに様々な工夫が凝らされている。ヴィーガンメニューと聞けば、食材が偏り過ぎるのでは？と懸念されるかもしれないが、｢ドットロー｣で人気のヴィーガンビュッフェ(サラダビュッフェ、日替わりデリ、自家製トルティーヤ、日替わりヴィーガンスープ)を例にとれば、約50種類もの食材を使用しており、栄養バランスも申し分ない。加えて、お店では肉類(放牧、オーガニック、無添加のものを積極的に使用)のメニューも用意しているので、食の嗜好が異なる者同士でも同じ食卓を囲むことができる。

サラダビュッフェ ¥1,000

野菜、発芽豆、豆腐、玄米、キアヌ、オリーブ、マッシュルーム、ハーブ類、ドライベジタブルなど、有機、無農薬を中心とした40種類以上の食材を使用。すべてグルテンフリー仕様で、約10種類ある自家製ドレッシングからお好みのテイストを選ぶことができる。

日替わりデリ ¥600

日替わりデリは、野菜料理をはじめ、きのこ料理、ヴィーガンカレー、パスタメニューなど数種類を日替わりで提供する。他にも有機全粒粉を使った自家製トルティーヤも名物のひとつ。

また、ヴィーガンサラダと並ぶ主力メニューが、ケフィアを使ったオリジナルドリンク類。自家培養しているケフィア菌は強力な炭酸ガスを発生させるため、蓋をした瓶ではすぐに暴発するほどの力を備える、まさに生きた酵母。酵母内に含まれる沢山の微生物が、腸内環境の改善に大きな効果を発揮すると言われている。｢ドットロー｣では、ケフィア菌に有機豆乳を混ぜて発酵させたケフィアソイミルクや季節のフルーツを混ぜたケフィアスムージーが揃う。

ケフィアスムージー ¥600〜¥950 ＊Lサイズは＋¥300

自家栽培したケフィア菌に有機豆乳を混ぜて発酵させた豆乳ヨーグルト飲料。整腸作用が強く、そのままでも癖になる美味しさだが、酸味が苦手な方向けにお店では冷凍フルーツを混ぜたケフィアスムージーをおすすめしている。

食材として使われるカイワレや蕎麦、豆苗などの発芽野菜(スプラウト)に小麦若葉(ウィートグラス)は、店内に併設されたグリーンハウスで無農薬栽培を行うなど、安心、安全へのこだわりは多方に見て取れる。他にも店内のスペースを利用した朝ヨガ(ヨガマットと1ドリンク付き)を行っており、訪れる人の心身の調子を整える多角的な試みを行う。野菜本来の味を存分に楽しめるサラダビュッフェやケフィアスムージーで、ローフードが有する潜在的なパワーを実際に体感してみてはいかがだろう。