NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT OCT, 2024
自社農場で育てたオリジナル米や野菜が味わえる,
作り手の想いを伝える京都発のヴィーガンカフェ。
LIFE STYLE Mar 13, 2023
“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.では、このメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第84回は京都、河原町にあるヴィーガンカフェ「mumokuteki cafe KYOTO(ムモクテキカフェ キョウト)」をピックアップ。
阪急「河原町」駅と地下鉄「京都市役所前」駅という2つの駅に程近く、新しいカフェやセレクトショップが立ち並ぶ御幸町通と老舗が軒を連ねる寺町通に面した場所に店舗を構える「mumokuteki cafe KYOTO」。主に衣類や雑貨、アンティーク家具などを扱う「ムモクテキ」グループの中で、当店は唯一の飲食事業となる、“いきるを作る”をコンセプトに、お店を訪れる人たちに農作物の安心を分かち合いたい、大切な人に豊かさを届けたいとの想いから、自然の味をそのままに美味しく調理することを心掛けている。人間と同じように野菜や米にもそれぞれ生まれた場所があり、育ててくれた地域や自然に向き合う生産者が存在すること。「mumokuteki cafe KYOTO」が目指すのは、食物を通して、土の匂いや作り手の想い、そして人のつながりを未来へ伝えることだという。
その結果、辿り着いたのが“動物性不使用”というひとつの答え。お客さんひとりひとりの健康と安全を考えたメニューを追求し、ヴィーガンやベリタリアンの方でも安心して口にできる100%植物性にこだわっている。肉の代わりに大豆ミートやおからこんにゃくなどの代替肉を、ミルクの代わりに豆乳を、そして白砂糖の代わりにてんさい糖を使用。業態こそカフェではあるが、メインが選べる6種の「mumokuteki御膳」を中心に、カレーやオムライスなどフードメニューの充実度は定食屋のそれである。また、京都美山に自社農場「mumokuteki farm(ムモクテキファーム)」を構えており、“栽培期間中農薬不使用”で栽培したオリジナルのコシヒカリ「mumokuteki米」は、従来のものより甘みが強いのが特徴だ。
フードメニュー以外に目を向けると、バラエティに富んだスイーツ類も見逃せない。特にこの時期、季節のタルトや季節のシェイクに使われる苺は、京都府八幡市「上村農園」産の有機いちご。有機JAS認定取得のプレミアムな苺は、香りも豊かで食感も抜群。フレッシュで濃厚な味わいは一度食べたら忘れられない美味しさでリピーターも多いという。自家製レモネードや自家製ジンジャーエールなど、手作りにこだわった多種多様なドリンクメニューも含めて「mumokuteki cafe KYOTO」の人気を支える大きな要因といえよう。
自社農場でお米や味噌を作り、カフェでそれらを調理したヴィーガンメニューを提供し、ワークショップや料理教室でその想いや理念を共有し合う。ひとつの枠に囚われない多角的なアクションや自由なマインドは、カフェを超えて様々な形で波及し続けている。“大切な人に豊かさを届けたい”という真摯な想いを、ぜひ直接お店に足を運んで感じとってみてはいかがろう。
京都市中京区式部町261 ヒューマンフォーラムビル 2F
営業時間:11:30~21:00
定休日:無休
TEL 075-213-7733