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旬の野菜とハーブや漢方,エディブルフラワーなど,
“植物のエッセンス”を味わえるカフェレストラン。
LIFE STYLE May 22, 2023
“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.では、このメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第94回は、京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL KYOTO(グッド ネイチャー ホテル キョウト)」内にあるカフェレストラン&バー「Hyssop(ヒソップ)」をピックアップ。
京都随一の繁華街である四条河原町のメインストリート、河原町通り沿いに2019年12月にオープンした「GOOD NATURE STATION(グッド ネイチャー ステーション)」。人も地球も元気にする“GOOD NATURE”なモノ、コトが集まる場所として、多くのショップやレストランなどが軒を連ねる全9フロアの複合型商業施設で、上階には「グッド ネイチャー ホテル キョウト」がある。今回紹介する「ヒソップ」は、同ホテルの4階ロビーに併設するカフェレストラン&バーだ。
「ヒソップ」という店名は、訪れてくれるゲストに自分を労わりながら、ゆっくりと深呼吸するような時間を過ごしてほしいという想いから、“浄化”の意味を持つハーブから名付けられたもの。店内はウッドを基調とした落ち着きのある屋内スペースと吹き抜けの風が心地よい中庭のテラス席で構成。四方を瑞々しいグリーンで囲まれた中庭は、京都の植生をイメージしたもので、日本の在来種「テイカカズラ」の枝葉によって空間が彩られている。中央には大きな焚き火台も設えてあり、京都の街中にいることをひと時の間忘れるような、自然の息吹を感じることが出来る。
お店で提供されるのは、日本をはじめ、様々な国と地域で昔から親しまれてきた食文化を着想源とする国籍にとらわれない多様性を尊ぶメニュー。“植物のエッセンスを味わう”をコンセプトに、旬の野菜やハーブ、漢方、エディブルフラワーなどをふんだんに取り入れた料理が特徴だ。菜食専門店ではないのでもちろん肉や魚料理もあるが、ディナーメニューのアラカルトを見ると、約4~5割ほどをヴィーガンメニューが占めるなど、その充実ぶりには目を見張る。また、ランチで人気のワンプレートディッシュも事前に伝えておけばヴィーガン/ベジタリアン対応に変更できるという。多様な食の趣味や嗜好、さらに宗教上の禁忌などを持つ者同士が、気軽にひとつのテーブルを囲めるように様々な配慮がなされている。
ホテル内のお店とあって、ブレックファースト、ランチ、ディナーとそれぞれメニューが異なるオールデイダイニングだが、常時提供しているドリンクメニューも充実。全国各地のクラフトビールやナチュールワインをはじめ、京都産のジンやエディブルフワラーを使ったカクテルなど、アルコール/ノンアルコール含めてバラエティに富んだラインナップとなっている。京都観光の合間や自室でのテレワーク疲れで一息つきたい時など、カフェとして気軽に利用できるのも嬉しい。
拠点施設となる「グッド ネイチャー ステーション」では、刺繍や金継ぎといったワークショップな体験型のアクティビティなど、毎月、様々なイベントが行われている。“GOOD NATURE”というのは、ホテルだけでなく施設全体が共有するマインドなのだ。「ヒソップ」でヴィーガンメニューを楽しみ、「グッド ネイチャー ステーション」で行われるイベントに参加する。そんな心身を“浄化”するような1日を過ごしてみてはいかがだろうか。
京都市下京区河原町通四条下ル2丁目稲荷町318番6 GOOD NATURE HOTEL KYOTO 4F
TEL 075-352-3728
goodnaturestation.com/restaurant/hyssop