山形県鶴岡市にあるホテル｢スイデン テラス｣では、天然温泉とフィットネスを含むスパ棟にサウナを新設してリニューアルオープンした。

美しい田園風景が広がる庄内平野で、ぽつんと田んぼに浮かぶように建てられた｢スイデン テラス｣は、この土地を象徴するランドスケープでもある“水田”から着想を得たホテル。昔ながらの生活様式である“晴耕雨読”をコンセプトに、四季折々の自然が織りなすこの土地ならではの文脈を紐解き、寄り添うことでゆったりとしたとした特別な時間を提供する。

今回、サウナが新設されたスパ棟は、地下1,200メートルから汲み上げる源泉掛け流しの天然温泉をはじめ、全身運動と持久系トレーニングを軸としたマシンを取り揃えたフィットネス、さらに女性用露天風呂を備えた複合施設。本館のホテルと同様に、建築界のノーベル賞とも称されるプリツカー賞を受賞した世界的な建築家、坂 茂が設計を手掛け、県内ホテルでは初となるセルフロウリュを備えた本格的なフィンランド式サウナとなる。建築に合わせた六角形のデザインが目を惹く男性用サウナは、屋根や天窓、椅子などをすべて六角形で統一。サウナ室内からは、のどかな田んぼの風景が望め、露天風呂と一体となった外気浴スペースでは、水風呂後の至福の“ととのい”タイムを堪能できる。

一方、女性用サウナは、坂 茂のシグネチャーとも言える、紙管を模したベンチが特徴。さくらんぼやラ・フランスなど、山形県産の果樹で制作した室内の壁にロウリュすることで、高熱の水蒸気と共にウッディな香りがサウナ室内にじんわりと広がっていく。建物自体が水に浮かんだようなロケーションとあって、外気浴の際に水面と空を同時に眺められる開放感は、自然と一体になったようなまさに特別な体験と言えるだろう。

湯上りには、地ビールや、地酒とワインの飲み比べ、フルーツジュースやジェラートなども楽しめるバー/ランジがおすすめ。隣接するライブラリーでは、“一冊一献”、“整える”など、7つのテーマに沿った1,000冊の本が用意されているので、時間を忘れて読書を楽しんだり、ソファでのんびり寛いだりと思い思いの時間を過ごすことができる。

また、6月からは広大な田園風景を望む開放的なテラスで、朝ヨガのプログラムがスタート。レストラン｢MOON TERRASSE｣では、有機栽培の野菜と地域食材を使用した料理やドリンクを味わえる。なお、スパ棟に関しては、宿泊客以外にデイタイム利用も可能な一般会員も募集しているので、気になる地元の方はお問い合わせを。