“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.ではこのメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第16回は、都内に4店舗を構えるイスラエル発のヴィーガン料理専門店｢FALAFEL BROTHERS(ファラフェル ブラザーズ)｣をピックアップ。

“オール ヴィーガン”をコンセプトにした｢FALAFEL BROTHERS｣は、その名の通り“ファラフェル”をメインにしたヴィーガンレストラン。ファラフェルとは、水で戻したひよこ豆をすり潰し、数種類のハーブを加えて油で揚げたコロッケのようなもので、中東ではヘルシーかつ美味しいファーストフードとして古くから親しまれている。まだヴイーガンというスタイルが今ほど知られていなかった2017年に東京、六本木に第1号店をオープンすると、渋谷、恵比寿に加え、同じ六本木にもうひとつ｢The Brothers Corner(ザ ブラザーズ コーナー)｣というサテライトショップを構えるなど、｢ヴィーガンの人もそうでない人も誰もが楽しんでもらいたい｣というお店の想いは着実に浸透し、その輪をしっかりと広げている。

メインとなるファラフェルは、イスラエルから直輸入しているオリジナルのピタパンに挟んだ定番のサンドイッチに加え、たっぷりの野菜と味わうサラダボウルやターメリックライスを添えたライスプレートなどを用意。いずれも、ケール、レタス、ホウレン草の中からベースとなる野菜を選び、10種類以上ある豊富なトッピングやソースを組み合わせるので、その日の気分や好みに応じて多種多様なテイストを味わうことができる。また、同じく中近東で広く親しまれているひよこ豆を使った家庭料理、フムスもランチで提供する他、ディナーメニューには、ヴィーガン仕様のピザや餃子、唐揚げなどもラインナップ(恵比寿店、渋谷パルコ店のみ)。日常使いしやすい良心的な価格設定に加え、食べ応えのあるボリュームと親しみやすくジャンクで癖になる味付けは、幅広い層から支持を集めるのも頷ける。