NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT FEB, 2025
3つ星レストランのメニュー開発にも携わった,
名シェフが作るヴィーガン向けファーストフード。
LIFE STYLE Jun 13, 2022
“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.では、このメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第52回は、数々のヴィーガン専門店で腕を振るってきたイタリア人シェフ特製のハンバーガーが味わえるプラントベースカフェ「VEGs(べグス)代官山店」をピックアップ。
2021年にスタートした「べグス」は、動物性食材を一切使用しないプラントベースに特化したファーストフード店。デリバリー専門の「べグス 葛西店」を昨年末オープンしたのをきっかけに、今年3月に待望の実店舗となる代官山店をオープン。現在では、新宿、日本橋、福岡にデリバリーの拠点となるゴーストキッチンの開設を控えるなど、今勢いに乗っているヴィーガン専門店のひとつ。元々は、ロサンゼルスでシェフをしていたNAOTO氏が、持続可能な地球のため、また誰もが健康的なライフスタイルを送って欲しいという想いを込めて立ち上げたお店で、現在はイタリア人シェフのアンドレア・ミケランジェロ・カッタネオ氏がキッチンを引き継ぎ、すべての料理開発を担っている。父親の影響で幼い頃からヴィーガンを志向してきたアンドレア氏は、8年前に来日して以来、マクロビオティックの老舗レストラン「もみのきハウス」で4年間シェフを務めたのを皮切りに、発酵食品専門店で研鑽を積み、パン屋やケーキショップでヴィーガン仕様のパン作りとスイーツを手掛けるなど、順調にキャリアを重ねてきた。一方で、精進料理研究家の棚橋敏夫氏に師事し、共にメニュー開発に携わったニューヨークのフレンチレストラン「Eleven Madison Park(イレブン マディソン パーク)」が、2021年にヴィーガン専門店として世界初のミシュラン3つ星を獲得するなど、世界を舞台にその手腕を発揮してきた名うてのシェフである。
そんな、アンドレア氏渾身のファーストフードが味わえる「べグス 代官山店」では、全メニューが植物性原料のみで作られたプラントベースフード。ハンバーガーのバンズはもちろん、具材やソース、ドリンク類に至るまで100%ヴィーガン仕様にこだわっている。“地球と健康のために”というコンセプトを掲げる「べグス」は、子供たちの未来のために身体に優しく、何より美味しく続けられるメニュー作りを心掛けており、安心安全でナチュラルな食材のみを厳選し、丁寧に調理したものだけを提供する。また、フードロス削減を目的に料理の作り置きはしない。そのため、決まった閉店時間を設けず、食材がなくなり次第、店仕舞いにするなど、利益追求とは異なるビジネススタイルは“地球のために”という言葉に嘘がないことを約束するものである。
ヴィーガンバーガー以外にも、代替肉を使ったオリジナルカレーをはじめ、手作りの焼き菓子やコーヒーにオーツミルクのカフェラテ、無添加のクラフトコーラなどを用意。店舗ごとにUberや出前館などのデリバリーサービスでオーダーすることも可能だ。
ヴィーガンに精通した腕利きのシェフが手掛ける、心と身体に優しいファーストフード。プラントベースフードの最前線を体験できる「べグス 代官山店」に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。
東京都渋谷区代官山町13-8 キャッスルマンション105
TEL 03-6455-2257
www.vegs.jp