NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT NOV, 2024
オーガニック野菜と果物の自然な甘味を活かした,
ヴィーガン対応のスムージー&ヘルシーフード。
LIFE STYLE Jun 6, 2022
“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.では、このメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第51回は、日本におけるヘルシー志向のスムージーやジュースの先駆的なお店「marugo deli ebisu(マルゴデリエビス)」をピックアップ。
恵比寿駅から徒歩5分ほどの好立地にある「マルゴデリエビス」は、2011年5月にオープン。ヘンプを練り込んだ珪藻土の壁や、流木と廃材を再利用したテーブル、さらにひょうたん型のスピーカーなど、クラフト感溢れる落ち着いた空間では、身体に優しいドリンクや玄米おむすびやバーガーなどのヘルシーフードとスイーツを楽しめる。オーナーを務める橋本和美氏は、ヘンプ素材を使用したファッションブランド「GOHEMP」で30年近く企画に携わり、ヘンプを通じて環境問題などにも向かい合ってきた傍ら、食の大切さも伝えたいという想いから、「GOHEMP」の直営店「JUZU」の隣にこちらのお店を開業することになったという。
「マルゴデリエビス」は、“人に優しい食べ物は地球にも優しい”がテーマとあって、素材へのこだわりは極めて強い。シグネチャーともいえるスムージーは、そのほとんどがデーツや完熟バナナによる自然な甘みが特徴で、ヴィーガン対応を意識して豆乳を使用している(牛乳への変更も可能)。ドリンク以外のメニューに使われる食材も、できる限り国産のもの、さらに無農薬もしくは減農薬のものにこだわっている。ヴィーガン専門店ではないので、牛乳や卵を使ったメニューもあるが、その安全性や品質にも妥協を許さない。お店を訪れる人たちの心と身体が健康であるのはもちろん、その先には“美しい地球環境を未来にも残していきたい”という橋本氏の想いが込められているのだ。
また、店舗の上階にあるスペースでは、料理研究家や各界の専門家を招き、ヘンプ味噌作りやマクロビオティックの講習会など、多彩なワークショップやイベントが頻繁に開催されている。お店を通じて地球環境や食の安全を考えるきっかけを提供し、動物性食品や添加物を使わないプラントベースの調理法を伝えるなど、カフェ運営に留まらない多角的な活動を行っている。自分たちが生きている“今”だけではなく、地球環境を含めたもっと先の未来にまで目を向けた「マルゴ デリ恵比寿」のアクションにまだまだ目が離せそうにない。
東京都渋谷区恵比寿西1-17-1 プルミエール恵比寿1F
TEL 03-6427-8580
www.maru5ebisu.jp