NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT OCT, 2024
循環型の“衣食住”とこれからの暮らしについて。
野村友里と壱岐ゆかり企画による展覧会が開催!
LIFE STYLE Oct 27, 2021
料理人の野村友里とthe little shop of flowers(ザ リトルショップ オブ フラワーズ)主宰の壱岐ゆかりが企画する新たな展覧会「Life is beautiful:衣・食植・住 “植物が命をまもる衣となり、命をつなぐ食となる”」が、11月3日(水)から11月30日(火)まで、表参道 GYRE GALLERYにて開催される。
本展を企画する野村友里と壱岐ゆかりは、ぞれぞれ「restaurant eatrip(レストラン イートリップ)」とフラワーショップ「the little shop of flowers」を、原宿の同じ敷地内に構え、20年間に渡りパートナーシップを育んできた盟友。料理と花という、手掛けるものこそ違えど、その本質を見つめたときに“土”という深いところで繋がることを知り、お互いの生業において何を大切にすべきことを日々探求してきた2人は、2019年には「tasty of life」という共著を刊行。食(植)物という“生”を扱う日々の中で得た言語化できない感覚や、その瞬間の連続を一冊の本にまとめた。その後、2人の探求心はこれまで以上に深化し、あらゆる生物の循環となる土に注目。その循環の一部となれるような技法を今の時代なりの方法で編みだそうという活動が本展のタイトルにもなった「Life is beautiful」である。今後は「Life is beautiful」展を通して、土の循環に暮らしが寄り添っていたかつての衣食住から何を受け取り、どう生かし、次の時代へと繋げるのかについて想像を巡らせ、考えを深めていく場を目指しているという。
初回となる「衣・食植」展では、美術家で近世麻布研究所所長の吉田真一郎を資料布ディレクションに招聘。古来の日本において特別な布であった大麻布を今に蘇らせるべく、現代の紡績、製織技術のもと完成させた麻とは思えない、驚くほど柔らかい風合いを持つ布「麻世妙―majotae」にフォーカスを当てる。かつて日本が循環型社会であった江戸時代には“聖なる植物”として神事に欠かせないものであり、人々の生活の中心にあった大麻と苧麻(ちょま)。会場には、土に育まれた大麻草の繊維を紡いだ糸で織り上げられた、知恵の結晶のような古い大麻布のコレクションを展示し、これからの暮らしに活きてくる現代の大麻布「麻世妙―majotae」について紐解くと共にその可能性を探っていく。
先人の知恵や古くからの暮らしを学び、これからの“衣食住”について考察する「Life is beautiful:衣・食植・住 “植物が命をまもる衣となり、命をつなぐ食となる”」を、ぜひお見逃しなく。
会期:11月3日(水)~11月30日(火)
開催時間:11:00~20:00
会場:GYRE GALLERY
東京都渋谷区神宮前5-10-1
主催:GYRE
展覧会企画:eatrip、the little shop of flowers
企画:野村友里、壱岐ゆかり
資料布ディレクション:吉田真一郎
会場構成:中原崇志
協力:麻世妙チーム/渡部宏和、石田エリ、 樋口裕馬、角田純、水谷太郎、HiRAO INC
TEL 03-3498-6990
gyre-omotesando.com/art