NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT APR, 2026
ダリやマグリットの名作が集結。20世紀最大の
芸術運動,シュルレアリスムの本質に迫る展覧会。
ART Apr 15, 2026
1920年代初頭にフランスで勃興した文学/芸術運動、シュルレアリスムに焦点を当てた大規模展「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」が、東京オペラシティ アートギャラリーにて4月16日(木)から開催される。
シュルレアリスム(超現実主義)とは、1924年に作家のアンドレ・ブルトンによって定義付けられ、無意識な夢に着目したフロイトの精神分析学に影響を受けた文学運動として誕生。以降、理性によって分断された世界を乗り越え、新しい現実を求めようとする表現として、20世紀最大の芸術運動とも呼ばれ、後世に大きな影響を及ぼした。実際に、シュルレアリスムが提示した新たな視覚表現とその広範な影響は、芸術の内部にとどまることなく、雑誌や広告、ファッション、室内デザインといった日常に密接した場面にも広がっていき、社会全体に波及。誕生から100年を経た現代においても今なお新鮮な驚きと共に受け止められ続けている。
本展では、国内に収蔵されている多様なジャンルの貴重な作品を一堂に集め、社会全体へと拡大した新しいシュルレアリスム像を示していく。展示空間は全6章で構成され、これまで本格的に検証される機会の少なかった視覚芸術以外の分野を併せて検証。多角的かつ俯瞰して見せることでシュルレアリスムの発展と変遷をつぶさに辿っていく。
例えば、「写真-変容するイメージ」と題された第2章では、マン・レイを筆頭にシュルレアリストらの多彩な写真表現を紹介。様々な実験的技法を駆使して、日常的なモチーフを斬新かつ謎めいたイメージへと変えていく写真表現に迫る。第3章「絵画-視覚芸術の新たな扉」では、ルネ・マグリット、ポール・デルヴォー、サルバドール・ダリ、マックス・エルンストといった代表的作家たちの名作が集結。特筆すべきはマグリットの代表的なモチーフである山高帽の男が描かれた「王様の美術館」と「レディ・メイドの花束」で、本展のポスターにも掲載されたシュルレアリスムを象徴する作品が展示室を彩る。
また、シュルレアリスムは、モードやファッションとも密接な関係にある。衣服を纏うマネキンや身体への欲望はシュルレアリストらにインスピレーションを与え、またファッション誌やファッションフォトもシュルレアリスムの表現を積極的に採り入れたことからもそれは明らかだ。第5章の「ファッション-欲望の換気」では、ダリとコラボレーションを行うなどシュルレアリストたちとも交流が深かったファッションデザイナーのエルザ・スキャパレッリの代名詞ともいえるショッキングピンクのイブニングドレスをはじめ、独自のデザインが施されたフレグランスボトルやジュエリーなど、多岐にわたる作品が展観される。
「日常を変える」ことと「世界を変える」ことを地続きに捉えていたシュルレアリスムは、あらゆる創造行為を通して、世界の変革を目指すことを共通の精神としており、芸術表現がいかに社会に寄与できるかという点においては、現代の社会情勢を鑑みても避けては通れないテーゼと言えよう。シュルレアリスムの本質を紐解く本展をぜひお見逃しなく。
会期:4月16日(木)~6月24日(水)
[前期] 4月16日(木)~5月17日(日)
[後期] 5月19日(火)~6月24日(水)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(ギャラリー1、2)
東京都新宿区西新宿3-20-2(東京オペラシティタワー3F)
時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜日(5月4日は開館)、5月7日
入場料:一般 ¥1,800[¥1,600]、大・高生 ¥1,100[¥900]、中学生以下無料
*同時開催「幻想の景色と不思議ないきものたち」 |収蔵品展 086 寺田コレクションより」、「project N 102 大上巧真」の入場料を含みます。
*[ ]内は各種割引料金。
*障害者手帳、指定難病受給者証等をお持ちの方および付添 1 名は無料。
*割引の併用および入場料の払い戻しはできません。
www.operacity.jp/ag/exh297/
TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)