DOCUMENTARIES OF OLIVIER ROUSTEING

Text_SWAG H.

DOCUMENTARIES OF
OLIVIER ROUSTEING

｢BALMAIN｣のデザイナーとして脚光を浴びる,
オリヴィエ・ルスタンの出自を辿るドキュメント。

ENTERTAINMENT Nov 11, 2022

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フランスの老舗メゾン、｢BALMAIN(バルマン)｣のアーティスティックディレクターを務めるオリヴィエ・ルスタンのルーツに迫るドキュメンタリー映画｢ワンダー・ボーイ｣が、12月16日(金)よりkino cinéma横浜みなとみらい他にて公開される。

本作は、映像制作や映画配給事業に携わるキノフィルムズ主催の映画祭｢キノフェスティバル 2022｣で上映されるラインナップの中の1本で、全国のキノシネマ(横浜みなとみらい、立川髙島屋S.C.館、天神)において1週間限定で公開される。

オリヴィエ・ルスタンは、2011年にわずか25歳で｢バルマン｣のアーティスティックディレクターに就任。これは、同メゾンにとっても史上最年少での抜擢であり、そして黒人として初めてウィメンズ、メンズのレディトゥウェア部門のデザイナーとして総指揮を執ることになった。以降、プロモーションキャンペーンにリアーナを起用したり、｢H&M｣とのコラボレートコレクションを大成功に導くなど、その卓越した手腕を発揮。2020年には、自宅の暖炉が爆発する事故によって大火傷を負ったが現在は無事復帰を果たし、昨年、アーティスティックディレクター就任10周年を迎え、これまで以上に精力的な活動を行なっている。

若くして大成功を収めたオリヴィエ・ルスタンだが、出生時に親に捨てられ、孤児院で暮らしていた過去を持つ。その後、南仏のボルドーに住む両親の養子となり、18歳の時に服飾を学ぶためにパリのエスモードへ入学。その後、｢ロベルトカヴァリ｣のデザインチームで研鑽を重ね、2009年に｢バルマン｣に入社すると順調にキャリアを重ねていき現在の地位を築いた。本作では、栄枯盛衰を極めるファッション業界で華々しく活躍する姿を追いつつ、オリヴィエが自分自身を見つけるために真実を追い求める過程を描いている。

本作についてオリヴィエは、自らのエチオピア人およびソマリア人としてのルーツを踏まえたうえで｢たとえどんなバックグラウンドがあったとしても、誰もが自分の行きたい場所を見つけることができる。それがこの作品を通した私からのメッセージです｣と、語っている。なお、｢キノフェスティバル 2022｣では、本作以外にも日本初上映作品を含むここでしか観られない様々なジャンルの名作を、週替わりで公開しているので、そちらもぜひお見逃しなく。

INFORMATION

ワンダー・ボーイ

12月16日(金)よりkino cinéma横浜みなとみらい他にて１週間限定公開

監督：アニッサ・ボンヌフォン
出演：オリヴィエ・ルスタン
フランス｜フランス語｜99分
© 2018/STELLA MARIS PICTURES – SULTAN FILMS Ltd

kinocinema.jp/lp/kinofes2022/