去る6月23日(金)にパリのポンピドゥー・センターで開催されたイベントでローンチされた本マガジンは、クリエイティブ ディレクターやフォトグラファー、エディター、グラフィックデザイナーなどからパリ発のクリエイティブコレクティブ｢Air Afrique｣のアイデアから生まれたもので、タイトルは1961年～2022年まで運行されていたアフリカの航空会社｢AIR AFRIQUE｣にちなんで名付けられた。同航空会社は、アフリカ各地の独立して間もない国々や、特定のパン＝アフリカニズム的な理想を象徴する重要な存在であり、アートやカルチャーにおいて主要なパトロンでもあった。

フランス語と英語で発行される｢エール・アフリック｣誌は、航空業界の文化的ビジョンやアフリカ大陸の文化的、歴史的な多様性にフォーカスした｢AIR AFRIQUE｣航空の機内誌｢Balafon(バラフォン)｣を踏襲。今回の創刊号では、これまでに航空会社が行ってきた文化支援の記録と、フランス人、 フレンチ・カリビアン、アフリカ人アーティストや作家による現代的アプローチの文化的なコンテンツが掲載される。｢ボッテガ・ヴェネタ｣は、同誌を通じて、アフリカの精神と激しさを内包しつつも確かな美学を融合させることで、 アフリカの文化的遺産を伝え、国境を越えて生まれる創造性や意見交換のきっかけにしたいという。

また、｢ボッテガ・ヴェネタ｣は、｢エール・アフリック｣誌のサポートに加え、読者参加型コミュニティの構築と繋がりを支援するために、今後もブランド名とプラットフォーム、そしてイベントを提供する。マガジンの創刊にあたり、｢Air Afrique(航空会社)が体現していたアフリカの優れた文化を再生したい｣と語るのは、エディトリアルを手掛けたクリエイティブコレクティブ｢Air Afrique｣の共同創設兼クリエイティブ ディレクターのラミーヌ・ジャウネ。そして同じく共同創設者のひとりで、フォトグラファーでもあるジビー・ケベは、今回のプロジェクトについて｢Air Afrique(航空会社)が歩んできた記録を共有し、黒人に対する意識や行動が変わる瞬間を捉え、これからの私たち自身の記録も残していきたいです｣と語っている。