NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT JUN, 2025
アート界の架空人物の物語を中心に構成された,
実験的かつ学術的な「アクネ ペーパー」最新号。
ART Nov 14, 2022
「Acne Studios(アクネ ストゥディオズ)」は、本と雑誌のハイブリッドというアイデアをさらに一歩推し進めた17作目となる「Acne Paper(アクネ ペーパー)」をローンチした。
ヒストリー、ロマン、カルチャーアートジャーナル、ファッションエディトリアルなど、実験的かつ学術的な本号は、今月ミラノで行われる「Acne Paper」のプレゼンテーションで100歳の誕生日を迎えるアート界の架空の人物“Atticus(アティカス)”の物語を中心に構成。さらには、これまでで最も重要なアート号として、カイ・アルトホフ、フェリペ・バエザ、マリア・バルトゥソワ他、野又穫やアンディー・ウォーホルなど50人以上もの錚々たる現代アーティストの作品が掲載される。
本号の目玉は、Balanchine(バランシン)、Merce Cunningham(マース・カンニングハム)のもとでダンサーとして活躍した後、アート界の著名人になるまでの文化的な人生が5章にわたって語られた“Atticus”が描く回想録である。ルイス・アルベルト・ロドリゲス、ラファエル・ハーシュ、チョ・ギソク、ロビースペンサーなど、“Atticus”が出会い、尊敬を抱き、親交を深めてきた巨匠、ダンサー、ミュージシャン、作家、デザイナー、建築家など、眩いばかりのギャラリーが、彼の人生から“選ばれた瞬間”を鮮やかに映し出す。
“Atticus”の伝記の中心には、生涯の恋人であった“Desmond”との関係が存在しており、男を愛する男、女を愛する女が罪人とみなされていた時代を想起させると同時に、“Atticus”は、劇的なエイズの流行とそれと共に亡くなった才能に恵まれた多くの人々を回想する。また、特別なポートフォリオでは、ダレル・エリス、アーチ・コネリー、ジミー・ライト、ラリー・スタントンが登場。「アクネ ストゥディオズ」は彼らの作品に敬意を表し、エイズの慈善活動のための特別なコラボレーションを行うという。
また、ゲイとレズビアンの解放とLGBTQ運動の功績を記念して、「Acne Paper」17号には、1978年にギルバート・ベイカーがデザインしたオリジナルのレインボープライド旗の8色があしらわれている。
TEL 03-6418-9923
www.acnestudios.com/jp