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ABOUT FEB, 2025
コレクションで使われたヘッドピースや, 貴重な
資料を紹介する「加茂克也 KAMO HEAD」展。
FASHION Jul 9, 2024
2020年に逝去したヘアメイクアップアーティスト、加茂克也の創作活動を紹介する企画展「加茂克也 KAMO HEAD」が、香川県にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)にて、9月23日(月、祝)まで開催中。
1965年生まれの加茂克也は、「JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS(ジュンヤ ワタナベ コム デ ギャルソン)」や「UNDERCOVER(アンダーカバー)、「FENDI(フェンディ)」などのランウェイショーに加え、「CHANEL(シャネル)」のオートクチュールコレクションなどを担当。国内外のファッションエディトリアルやブランドのキャンペーンビジュアルなどにも携わり、2003年には毎日ファッション大賞を受賞した。2013年にはラフォーレミュージアム原宿にて、大型企画展「加茂克也展 ‘100HEADPIECES’」を開催するなど、ファッションやビューティの枠を横断する活躍を見せた。その比類なき圧倒的なクリエイションは、2020年にわずか54歳で早逝するまで世界中に大きな影響を与え続けた。
デザイナーの意図を汲み取りながら、ときにモデルの顔を覆い隠したり、紙で作った鋲やバラ、砕いた鏡、大量の鳥の羽を用いた表現など、前衛的でありながら、気品と造形美を併せ持つ加茂のヘアメイクデザインは、発表のたびに注目を集め、毎回、コレクション内容と並んでフォーカスされる一大トピックとなっていた。なかでも、加茂の手掛けるヘッドピースは、彫刻のような普遍的な美を有する唯一無二のアートピースとして、今なお強い存在感を放っている。
本展は、加茂にとって初めての美術館での大規模個展であり、「ANREALAGE(アンリアレイジ)」や「アンダーカバー」のファッションショーで実際に使用されたヘッドピース約200点を紹介。併せて膨大な数の雑誌記事や創作の源泉となったアイデアソースに加え、制作過程の記録やプライベートで制作していた立体作品などを展観し、その創作活動を俯瞰的に紹介する。
ファッション、とりわけモードの最先端で活躍した加茂克也の大規模展で、その偉大な功績とアイデアの源に触れてみてはいかがだろう。
*テキスト、画像等の無断転載/無断使用を固く禁じます。
会期:開催中(9月23日まで)
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
香川県丸亀市浜町80-1
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:毎週月曜日
*ただし7月15日、8月5日、12日、9月2日、16日、23日は開館。7月16日(火)、8月13日(火)、9月17日(火)
観覧料:一般 ¥950(¥760)、大学生 ¥650(¥520)、高校生以下または18歳未満、丸亀市在住の65歳以上・各種障害者手帳お持ちの方とその介護者1名は無料
*同時開催常設展「猪熊弦一郎展 人や動物や物々」観覧料を含む
*( )内は前売り及び20名以上の団体料金
TEL:0877-24-7755
前売り券情報:楽天チケット
leisure.tstar.jp/event/rlikggm/
販売場所(香川県丸亀市)
あーとらんどギャラリー:0877-24-0927
オークラホテル丸亀:0877-23-2222
おみやげ SHOPミュー:0877-22-2400
www.mimoca.org/ja/exhibitions/2024/06/30/2979/