NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT JAN, 2025
絵画や彫刻,タペストリーを含む約90点を紹介!
ル・コルビュジエの芸術観を探求する大規模展。
ART Dec 4, 2024
近代建築の巨匠、ル・コルビュジエの絵画や彫刻、タペストリーといった建築以外の芸術表現を横断的に紹介する展覧会「ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965」が、パナソニック汐留美術館にて2025年1月11日(土)より開催される。
本展のタイトルにもなった“諸芸術の綜合”とは、ル・コルビュジエがキャリアの後半期において、建築の指揮のもとで絵画や彫刻を繋ぐ試みとして言い表した概念であり、それと同時に統一、調和、普遍的法則の理想主義に導かれたコルビュジエの芸術観全体を表すスローガンでもある。20世紀最高の建築家として名高いコルビュジエだが、視覚芸術の他分野においてもこれまで様々な革新をもたらしてきた。本展では、1930年代以降にコルビュジエが手掛けた絵画、彫刻、素描、タペストリーを展観し、彼が求め続けた新しい技術の芸術的利用にもスポットを当てる。4章立てで構成されており、国内外から借用した貴重な作品約90点(絵画、彫刻、素描、タペストリー、図面、模型、ルシアン・エルヴェの写真作品)に加え、写真資料も展示される。
また、建築では、ロンシャンの礼拝堂や無限成長美術館構想、チャンディガールの都市計画、1958年ブリュッセル万国博覧会フィリップス館を紹介。後期の建築作品も併せてご紹介することで、伝統的な枠組みを超越し、モダニズムの領域をも拡張したコルビュジエの円熟期の芸術観をつまびらかにする。他にも、フェルナン・レジェ(1881~1955)、ジャン(ハンス)・アルプ(1886~1966)、 カンディンスキー(1866~1944)といった同時代に活躍した芸術家たちの作品を対峙させることで、当時の芸術潮流におけるコルビュジエの特異な立ち位置を浮かび上がらせるなど、多角的な視点に基づいた展示内容で偉大なる先達の創作の源泉に迫る。会場構成を手掛けた、気鋭の建築コレクティブ ウルトラスタジオによる居住空間のなかに置かれた“諸芸術の綜合”をイメージした空間構成にも注目したい。
世界的な建築家であり、20世紀の革新的頭脳が掲げた“諸芸術の綜合”という概念を通して、ル・コルビュジエの創作活動を改めて理解してみてはいかがだろう。
会期:2025年1月11日(土)~3月23日(日)
会場:パナソニック汐留美術館
東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
*2月7日(金)、3月7日(金)、14日(金)、21日(金)、22日(土)は夜間開館を実施(20時まで開館/入館は19:30まで)。
休館日:水曜日(ただし3月19日(水)は開館)
入館料:一般 ¥1,200/65歳以上 ¥1,100/大学生・高校生 ¥700/中学生以下 無料
*障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。
*土・日・祝日は日時指定予約をお願いします(平日は予約不要)。 当日空きがあればご入館いただけます。混雑状況により入館方法が変更になる場合がございます。最新情報はパナソニック汐留美術館ウェブサイトをご覧ください。
*本展は、ル・コルビュジエ財団の協力のもと開催されます。
panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/25/250111/