NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT OCT, 2024
最新の加工技術で大豆の持つ可能性を拡張する,
新感覚のプラントベースフード&スイーツ。
LIFE STYLE Sep 26, 2022
“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.では、このメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第64回は、6店舗の飲食店が軒を連ねる食のアミューズメントパーク「FOOD HALL BLAST!(フードホール ブラスト)」内にある「PLANT BASED TOKYO(プラント ベースド トーキョー)」をピックアップ。
2021年7月にオープンした「プラント ベースド トーキョー」は、その名の通り、肉、魚、卵、乳製品といった動物性素材を一切使用せず、植物性素材のみで作られたメニューを提供するプラントベースフードレストラン。“地球とカラダにやさしい”をコンセプトに、野菜や穀物といった古くから親しまれてきた身近な食材を使って人と地球を健康にしたいという願いが創意工夫を凝らした料理に込めている。
その壮大な願いをカタチにしてくれるのが、食材のメインともいえる「大豆」の存在だ。少ない水とエネルギーで育ち、寒冷地や亜熱帯などのタフな環境でも逞しく生き延びる大豆は、栄養価も高いことからヴィーガンメニューにおいて非常に重宝されている。「プラント ベースド トーキョー」では、最新技術を活用して油脂分を除いた脱脂大豆を熱と圧力で細かく繊維化。ミンチやスライス、ブロックなど用途別に分けることで、幅広い調理法や世界の様々な食文化に対応できる汎用性を実現した。肉に限りなく近い食感と風味がありながら、植物性ならではの高い栄養価を併せ持つ大豆ミートは、こちらのお店でも唐揚げやキーマカレー、グラタンなど様々なメニューに使用されている。
大豆の持つ可能性を引き出しているのは何も代替肉だけではない。卵や乳製品を使わないヴィーガン料理の場合、植物性のチーズやクリームなどがその役割を補っている。「プラント ベースド トーキョー」では、大豆本来のおいしさをそのまま活かして分離、分画する世界初の特許技術「USS製法」で作られたクリームチーズタイプの豆乳クリームを採用。従来のチーズ代替品とは異なり、製造過程において乳製品のチーズ製造と同じ発酵工程を経ることで、香料などを一切添加することなく大豆本来の旨味を活かしながら、濃厚なコクを表現することが可能となった。これらの大豆加工食品とたっぷりの新鮮野菜こそが、「プラント ベースド トーキョー」が掲げる“食べ応えがあっておいしい! そしてヘルシー”という理想の味を叶えてくれる食材なのだ。
また、「プラント ベースド トーキョー」を語る上で欠かせないのが、自慢のスイーツメニューだ。同店を運営するD.Kインターナショナル社が、今年7月からスタートさせた新ブランド「SOY’s ME(ソイズミー)」のプラントベーススイーツを味わうことができる。ティラミスやフロマージュといったオリジナルスイーツには、料理でも使用されている不二製油株式会社の豆乳クリームを採用。小麦粉の代わりに油の吸収率が低い米粉を使ったグルテンフリー仕様で、砂糖には栄養価の高いミネラルや腸内環境を整える天然のオリゴ糖が含まれた甜菜糖を使用。ヘルシーなだけではなく、ソースやゼリーには新鮮な果物を贅沢に使うなど、香りや食感など美味しさにもこだわった逸品である。なお、「ソイズミー」のスイーツは、「プラント ベースド トーキョー」のオンラインストアでも購入することが可能だ。
動物性食材に偏ったライフスタイルを無理なく改善し、環境問題や食糧危機の解決にも寄与する大豆。そんなスーパーフードに潜む無限大の可能性に気付かせてくれる「プラント ベースド トーキョー」に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。
東京都渋谷区代々木2-7-2 FOOD HALL BLAST! TOKYO 1F
TEL 03-6300-6197
www.plantbasedtokyo.jp