NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT MAY, 2022
コスメもフードも同じ生産者が作る素材を活用,
ブランド哲学が息衝くSHIROのヴィーガンカフェ。
LIFE STYLE May 9, 2022
“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.では、このメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第47回は、コスメティックブランドのSHIROが手掛けるヴィーガンカフェ「SHIRO CAFE(シロカフェ)」をピックアップ。
2017年にオープンしたSHIRO 自由が丘店内に併設する「SHIRO CAFE」は、ブランド創業の地である北海道砂川市にある「SHIRO CAFE」の東京第1号店。SHIROのメイン事業であるスキンケア、メイクアップといった自社製品に通底する“自然の素材をシンプルに”という信念を、料理にも取り入れる形で開業したカフェである。“素材の良さを最大限引き出すこと”を目的にシンプルな美味しさを追求した結果、純植物性へと辿り着き、2019年からはヴィーガンメニューへと一新してリニューアルを敢行した。
“毎日食べたくなるヴィーガン”を提案する「SHIRO CAFE」では、酒かすやがごめ昆布、生姜やルバーブなど、コスメや製品を作る過程で出会った信頼の置ける生産者が作る素材を使用。シンプルな技法で素材本来の美味しさを引き出すだけでなく、ヴィーガンメニューだということをつい忘れてしまうようなテイストと食べ応えにもこだわっている。上質なスキンケアやメイクアップ製品を手にしたときの幸せな感覚を、ヴィーガンフードでも感じてもらいたいという想いが込められたメニューは、ノンベジでも満足感が味わえるのはもちろん、1人でふらっと訪れられる気軽さを備えつつ、友人同士や家族一緒でも楽しめるバラエティに富んだラインナップを誇る。
自社の製品に使用する全国の生産者から届けられたこだわりの素材を、食を通じて体験してもらうというコンセプトは、SHIROのスキンケアやメイクアップ製品への信頼度の高さを裏付けるものである。SHIROといえば、副産物や見た目の理由で食用に使うのは難しい部位の使用など、無駄を出さない素材の有効活用を行っている。また、2022年4月より全製品の紙箱をなくすなど、エシカルなものづくりに積極的なブランドの代表格。2021年6月からは、創業地である北海道砂川市の地域創生プロジェクト「みんなのすながわプロジェクト」を始動し、持続可能なまちづくりを推し進める新たな取り組みも行なっている。こうした企業としての真摯な姿勢が、「SHIRO CAFE」が謳う“ブランドのフィロソフィーそのままに、美味しさを提供する”という言葉に説得力を与えるのだ。SHIROブランドの哲学とエシカルマインドを深く知るためにも、「SHIRO CAFE」で美味しいヴィーガン料理を堪能してみてはいかがだろう。
東京都目黒区自由が丘2丁目9-14
TEL 03-5701-9146
shiro-shiro.jp/ext/shiro_cafe.html