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フレンチ界の巨匠とヴィーガンシェフが協業した,
江戸東京野菜による“地産地消”メニュー。
ENTERTAINMENT Aug 29, 2022
“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.では、このメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第61回は、丸の内にあるナチュラルフレンチレストラン「mikuni MARUNOUCHI(ミクニ マルノウチ)」をピックアップ。
「ミクニ マルノウチ」は、フランスの最高勲章である「シェヴァリエ」を日本人の料理人として初めて授与されるなど、フレンチシェフの第一人者として知られる三國清三氏と、花の専門店「Hanahiro(花弘)」のフラワーアーティスト、細沼光則氏のコラボレートレストランとして、2009年9月にオープン。“地産地消”と“東京食材、江戸東京野菜”をコンセプトに掲げ、お膝元である東京周辺で江戸時代から伝統的に生産されてきた在来品種の自然野菜や地場野菜をふんだんに取り入れた料理を創作することで、現代の人々が忘れ掛けていた大切な食文化を伝えようとしている。
こだわりの東京野菜とヴィーガンの親和性の高さもあり、同レストランでは2020年より三國シェフと和ヴィーガンシェフの本道佳子氏のコラボレーションによるヴィーガンメニューを提供。そしてオープンから13周年を迎える今年9月、10月の祝祭日を除く月曜日限定で、終日ヴィーガンメニューのみを提供する“ミートフリーマンデー”を期間限定で開始することとなった。
ランチ限定のワンプレートと、コースメニュー(ランチ、ディナー)からなる“和ヴィーガンとミクニフレンチのコラボレーションヴィーガンメニュー”は、肉、魚、卵、乳製品などの動物性食品を一切使用しない100%ヴィーガン仕様。新鮮な東京野菜をフレンチのテクニックを駆使して仕上げられた料理の数々は、“野菜でお腹いっぱい!”を体験してほしいという、本道氏の想いが込められている。使用される旬を意識した野菜は、新鮮なうちにテーブルに届けられるよう、収穫後すぐに農家から直送されるなど、強固なその鮮度にもこだわりが。野菜本来の力強い風味と地味深い味わいを堪能できるのも、技巧を凝らしたフレンチならではの特性に加えて、流通面を含めた生産者との結び付きが寄与しているのだ。
また、“地産地消”へのこだわりは食材以外にも見て取れる。見た目にも美しい料理をより引き立てる器は、日本の心と伝統を感じてほしいという想いから、日本の土で作られた陶器にこだわっている。使われているのは、岐阜県 瑞浪市、可児市を産地とする美濃焼きの皿で、日本の粋と素朴な風合いを表現した「ミクニ マルノウチ」の料理と調和を生み出す「作山窯」の職人が手掛けたオリジナル品。確固たるコンセプトと洗練された美意識は、レストランを構成するあらゆるものに通底しているのだ。
生命力溢れる自然の恵みを身体いっぱいに享受できる「ミクニ マルノウチ」の“ミートフリーマンデー”メニュー。週に1度の菜食で、自身の食生活を見直すと共に地球環境保護にも目を向けてみてはいかがだろう。
東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア アネックス2階
ミートフリーマンデー対象日:9月5日、12日、26日、10月3日、17日、24日、31日
TEL 03-5220-3921
www.mikuni-marunouchi.jp