“MEAT FREE MONDAY” BROWN RICE

Text_SWAG H.

"MEAT FREE MONDAY”
BROWN RICE

ニールズヤードのヴィーガン専門店が提案する,
新しい和食に根差す“ホールフーズ”という精神。

LIFE STYLE Jan 17, 2022

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“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.では、このメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第33回は、イギリス発のビューティ&ヘルスブランド、ニールズヤードレメディーズがプロデュースを手掛けたヴィーガンレストラン｢BROWN RICE(ブラウンライス)｣をピックアップ。

｢ブラウンライス｣は、ニールズヤードレメディーズ表参道店にある100%再生可能エネルギーを使用した美、食、学の複合施設“グリーンスクエア”内に店舗を構えるオーガニックレストラン。優しい光が降り注ぐテラス席を中心に、緑豊かな植物に囲まれた心落ち着かせる店内では、店名の由来でもある玄米や野菜を中心としたヴィーガン料理を楽しむことができる。お店で提供されるのは、古くから親しまれてきた昔ながらの和食が中心。バランスのとれた健康食として、今や世界中で注目を集める和食の魅力を改めて見つめ直すことで、新たなかたちで提案する。また、旬の食材選びから手作りの器まで、伝統的な和の知恵を踏襲しつつ、ヴィーガニズムの精神や現代的な視点を加味することで、“おいしく食べることが、身体にも心にも大切”というコンセプトを、料理を通して体感してもらいたいという。

フードメニューは、和食の基本となるご飯、副菜、汁物などをバランスよく組み合わせているのが特徴で、料理に使われる食材や調味料は、すべて手作りにこだわり、材料ひとつとっても吟味されたものばかり。野菜は無農薬もしくは有機のものだけを使い、調味料も全国の生産者から直接仕入れるなど、そのこだわりは細部にまでおよぶ。そして、素材を扱う上で核となるのが｢ホールフード｣という考え方だ。“丸ごと食べる”を意味するこの言葉は、野菜の皮や根、ヘタなど、食材本来の旨みと栄養をそのまま味わうだけでなく、調理前の加工や精製をできるだけ抑えることを意識したものである。｢ブラウンライス｣が、旬の食材や有機食材にこだわる理由も、大地や自然が育んだ力強くて、優しい美味しさを訪れる人たちに体と心全体で感じて欲しいとの想いが込められている。野菜や玄米、大豆食材など、スタッフ自ら生産地を直接訪ねて選んだこだわりの食材は、お店での料理だけではなく、年に1度開催される｢ホールフーズマーケット｣で、直接手にすることも可能だ。

一汁三菜 ¥1,700[平日] ¥2,200[土日祝/前菜付き]

濃厚な味わいが特徴の国産大豆を使った豆腐料理を主菜に、日替わりの副菜やふっくらと炊き上げた玄米ご飯、伝統的な製法で作られた味噌汁を組み合わせた人気の定食メニュー。メインは週替わりで変更される。

旬野菜のせいろ蒸し膳 ¥1,700[平日] ¥2,200[土日祝/前菜付き]

季節や仕入れ状況によって変わるが、常時13種類ほどの旬の野菜をふんだんに味わえる。食べ応えがありながら、共に自家製のポン酢とゴマだれで、最後の一口まで飽きさせない。

ショップの一角というロケーションもあって、食事だけでなくカフェ的な使い方ができるのも魅力のひとつ。月替わりで提供される季節のデザートや豆腐のレモンケーキといったスイーツ類に加え、東大和市にある老舗のお茶農家｢杉本園｣の無農薬、無肥料の自然栽培による茶葉を使ったオリジナルドリンクやアルコール類など、ドリンクメニューの豊富さも見逃せない。また、お店で人気のヴィーガン仕様のベジタブルカレーや、日本各地から厳選されたお米や調味料、発酵食品などはオンラインショップで購入することもできる。