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創意工夫を凝らしたベジタブルタコスと,
ナチュラルメキシカンフードを気軽に楽しむ。
LIFE STYLE Nov 15, 2021
“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.では、このメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第27回は、タコスをメインに、ヴィーガンやベジタリアンも楽しめるナチュラルメキシカンフードが味わえる「PARATACO(パラタコ)」をピックアップ。
東急東横線 代官山駅から徒歩2分ほどの場所に店舗を構える「パラタコ」は、2018年5月にオープン。“PARA(パラ)”とはスペイン語で「~のために」という意味があり、“Taco Para ti(あなたのためのタコス)”が店名の由来となっている。そのため、安心して食べることの喜びを“あなた”に提供するために生まれたのが「パラタコ」であり、ここでは、安全な食材にこだわったメキシカンや多国籍料理を楽しむことができる。オーナーを務める三成一登さんは、かつてお酒を提供する水商売に従事していたが、職業柄自身もお酒をかなり呑むことが多く、一時は体調を崩してしばらく仕事ができない期間もあったという。それがきっかけとなり、健康へと意識を向けて食事の摂り方や食べるものを独学で勉強するうちに、野菜中心の生活へと一新。以降、順調に体調も回復したことが、野菜を使った料理を中心とする「パラタコ」のオープンに繋がったのだと語る。
「パラタコ」はベジタリアンやヴィーガン専門店ではなく、肉や魚を使ったメニューも展開している。ただ、すべてのメニューに共通する“身体に安心を”というテーマから、野菜はオーガニックまたは無農薬野菜のみを使用し、調味料も添加物不使用のものにこだわっている。そこにはヴィーガンであろうとノンベジであろうと、来ていただいたお客さんが特に意識もせずにオーダーして口に入れるものが安心を約束された食材であり、食事を楽しんだ結果、それが健康に繋がる第一歩になってほしいという想いがある。
中でもお店イチ推しのベジタブルタコスは、フレッシュな野菜を中心に味付けはもちろん、バジルやトマト、竹炭など、トルティーヤに練り込むものやソースとの組み合わせに工夫を凝らし、口の中ですべてが調和するように計算されている。2ヶ月に1度のペースで内容は変わるが、過去には高野豆腐、きんぴらごぼう、茄子の揚げ浸しなどの具材も人気が高く、意外な発見もあるので飽きることもない。定番のワカモレやオリジナルサルサソースに加え、豆腐チーズなどの変わり種など、随時変わるオリジナルトッピングで自分好みにカスタマイズできる楽しさも人気の理由だ。
また、季節毎に変わるヴィーガン&グルテンフリー ケーキに加え、チョコレートブラウニーやヨモギケーキなどのスイーツメニューも豊富。すべてオーガニック、無添加、白砂糖不使用で、安全かつギルトフリーなのが特徴だ。ドリンクもタコスと一緒に楽しみたいフローズンマルガリータをはじめ、自家製のレモネードやジンジャーエール、スムージー、さらにフレーバーの異なるコンブチャなどを取り揃えている。
「ヴィーガンやベジタリアンとか関係なく、誰でもファーストフード的な感覚で気軽に来店してほしい」と、オーナーである三成氏は語る。菜食主義が健康はもちろん、地球環境や自然への影響があるとしても、その選択は個人の自由に委ねられており、無理強いすることはできないというのがその理由だ。だからこそ、無添加やオーガニックといった安心、安全なライフスタイルをカジュアルに取り入れられる環境が理想であり、ノンベジも含めて数ある選択肢の中に「パラタコ」が加われば嬉しいのだという。それは、健康的な食生活の大切さを身をもって知った当人ならではの本音だろう。受け売りやお仕着せではないライフスタイルの提案は、ヴィーガンやベジタリアンに敷居の高さを感じている人たちにも広く受け入れられるはずだ。まずは、難しいことを考えずに「パラタコ」に足を運び、美味しい食事を楽しむ。その先に、健康や環境について何か思うことや感じることがあるかもしれない。
東京都渋谷区代官山町13-6 88DAIKANYAMA 1F
TEL 03-6452-5156
paratacoinfo.wixsite.com/website-2