"MEAT FREE MONDAY” TOKYO VEGAN GYOZA

Text_SWAG H.

"MEAT FREE MONDAY”
TOKYO VEGAN GYOZA

2050年の世界を見据えた,
｢東京ヴィーガン餃子｣の可能性。

LIFE STYLE Jun 28, 2021

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“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.ではこのメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第9回は、今や国民食ともいえる餃子ひとつで、未来の食のあり方まで変えようとチャレンジする｢東京ヴィーガン餃子｣をピックアップ。

｢東京ヴィーガン餃子｣は、野菜と大豆ミートからなるヴィーガン仕様の冷凍餃子を、自社のウェブサイト及び大手お取り寄せサイトを中心に展開。“餃子で家族をつなぎ、世界を笑顔で包む”をミッションに掲げ、多様な嗜好や異なる宗教観を持つ者同士が同じ食卓を囲み、餃子を通して人と人、国と国、さらには時代と時代を繋ぐことを目指している。また、環境や動物のことを思いやり、行動を変えようとする人たちが我慢を強いられたり、肩身の狭い思いをすることのない世の中の実現、その一端をこのヴィーガン餃子で担うことが出来ればと考えているという。小さな餃子の先にあるスケールの壮大さに驚かされるが、｢東京ヴィーガン餃子｣を設立した吉川欣也氏は、20年以上シリコンバレーに暮らし、インターネットやデジタル畑を主戦場に長年活躍してきた異色の経歴の持ち主。彼自身、子供がヴィーガンであることから、ひとつのメニューを同じコミュニティ内で楽しむことの難しさを知り、完全食とも称される餃子に着目してフードビジネスに参入。そのシンプルがゆえの自由度の高さや、具材を刻んで皮に包むという似たような料理が世界中で愛されていることから、餃子が持つ未来への可能性に賭けたという。

餃子に使われる具材の内、8割を占めるキャベツや玉ねぎ、生姜の野菜は全て国産のものを使用。また、カップ麺やスナックなどにも多く使われ、発がん性や糖尿病のリスクも指摘されているパーム油ではなく、大豆油、なたね油、ごま油を使用。野菜の美味しさを引き出す甘みには、精製糖ではなく、てん菜とサトウキビを原料に氷砂糖を製造した際に残る糖蜜から作られた自然由来の氷糖蜜を使うなど、安全性には徹底的にこだわった。元を辿れば、餃子を最初に作ったのは、中国で漢方の創始者とされる医者であり、良質なタンパク質と漢方成分を持つスパイスを組み合わせた餃子は、医食同源の料理として中国では1800年以上親しまれてきたことからも、その栄養価の高さは推して知るべしなのである。

現在、展開する餃子の種類はひとつだが、定番の焼き餃子やプリプリとした食感を楽しめる蒸し餃子や水餃子以外も楽しめるように、ウェブサイトでは食のプロなどが考案したオリジナルレシピを公開中。こちらもしっかりとヴィーガン仕様のアレンジとなっているので、新たなメニューに取り入れてみてはいかがだろうか。

創業者である吉川欣也氏によると、将来的には、災害地域や飢えに苦しむ人たちに食料を届けるために製造と流通をロボットや無人化で行う計画をはじめ、SDGs(持続可能な開発目標)に向けて、食とITを融合したフードテックの推進や技術開発にも力を入れているという。かつて貧しい暮らしで耳の凍傷に悩む中国の人たちのために生み出された餃子が、時を超えて現代の様々な問題解決や、誰もが等しく快適に暮らせる明るい未来において、安心安全な食のシンボルとなる日も夢ではないかもしれない。

東京ヴィーガン餃子 ¥1,900[30個入] ¥2,900[30個入×2袋] ¥4,900[30個入×4袋] ¥8,900[30個入×8袋]

未来へと夢を繋ぐ｢東京ヴィーガン餃子｣は、公式サイトで販売中。冷凍餃子が1袋30個入りで、4種類(1、2、4、8袋)あり、定期購入で10%OFFとなるサブスクリプション販売(2袋と4袋のみ)も行っている。また、現在発売1周年を記念し、6月30日(水)までの期間限定で、1袋購入するともう1袋プレゼントする｢BUY 1 GET 1 FREE｣キャンペーンを実施しているので、そちらもぜひお見逃しなく。