NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT OCT, 2024
ヘルシーな豆花や代替肉を使った魯肉飯が人気!
ヴィーガン仕様の台湾フード&スイーツ専門店。
LIFE STYLE Jul 4, 2022
“ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)”とは、ポール・マッカートニーとステラ・マッカートニーが提唱する地球環境保護を目的としたキャンペーン。週に1度、月曜日だけでも肉を食べない生活を皆が意識することで、畜産飼育における穀物需要の増加とそれに伴う森林破壊や砂漠化、さらには温暖化の要因でもあるメタンガスの発生を少しでも防ごうという啓蒙活動でもある。SWAG H.では、このメッセージに共鳴し、毎週月曜日にベジタリアニズムやヴィーガニズムをはじめとする関連ニュースをお届けする。第55回は、今年2月に中目黒から下北沢に移転オープンした台湾フード店「明天好好(ミンテンハオハオ)」をピックアップ。
下北沢駅周辺の再開発に伴い、2021年にオープンした商業施設「reload(リロード)」の一角に店舗を構える「明天好好」は、プラントベースの台湾フード&スイーツを提供するお店。“New Far Eastern Style Cafe”をコンセプトに掲げ、1980年代に世界各地のチャイナタウンで見られたようなお店に独自の解釈を加えて、極東をイメージした新しいスタイルのカフェとなっている。プロデューサーを務めるのは中目黒にある老舗ヴィンテージショップ「DEPT(デプト)」のオーナーでもあるeri氏。モノトーンを基調とした落ち着きのある内装やチャイナ服をアレンジしたスタッフのユニフォームなどもすべてeri氏が手掛けたものである。
「明天好好」のシグネチャーともいえるのが、現地で朝ごはんやおやつとして親しまれている台湾フード、豆花(トウファ)。豆乳を固めて作られるゼリー状の食品で、フルーツを添えて甘いシロップをかけたり、塩味や酸味を効かせた調味料と合わせたりと、様々な味わいを楽しむことができる。絹ごし豆腐よりも柔らかく、レンゲでそっとすくって口に運べば、つるりと喉を過ぎていく不思議な食感で、近年、日本でもブレイクの兆しを見せている。そんな人気の豆花をはじめ、お店で提供されるフード類は、ミュシュラン1つ星を獲得した南青山の上海料理店「mimosa(ミモザ)」の南俊郎シェフがメニュー監修を勤めており、動物性由来の食材を一切使用しないヴィーガン仕様となっている。
11時~15時のランチタイム限定で提供されるフードメニューは、魯肉飯や麻婆飯といったご飯ものから拌麺や水餃子などがラインナップ。リニューアルを機に店構えやメニュー構成の間口が広がったことにより、今後はシーズンに合わせた幅広い商品展開も計画中とのこと。誰もが楽しめるプラントベースフードの訴求に力を入れている。アルコール以外のメニューのほとんどがテイクアウト可能なので、気になるメニューがあればぜひご利用を。
「明天好好」のプロデュースを手掛ける一方、アクティビストとして環境保護や政治課題にも取り組むeri氏は、“廃棄量ゼロ”を掲げ、コンポストやフードドライヤーを使って、生ゴミを堆肥として活用したり、テイクアウト用のカトラリーや容器を紙製や生分解性のものに変更するなど、お店を挙げてプラスチック削減に取り組んでいる。ローカルに愛されるみんなの店のような暖かさがありながら、未来をしっかりと見据えた時代性も併せ持つ「明天好好」にぜひ足を運んでみてはいかがだろう。
東京都世田谷区北沢3-19-20 reload下北沢 1-14区画
TEL 03-6452-3102
mingtenghaohao.com