NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT OCT, 2024
初期の代表作から最新作まで約60点を紹介する,
「アレック・ソス 部屋についての部屋」が開催。
ART Oct 8, 2024
アメリカの現代写真を牽引する作家のひとり、アレック・ソスの個展「アレック・ソス 部屋についての部屋」が、東京都写真美術館にて10月10日(木)より開催される。
ミネソタ州ミネアポリス出身のアレック・ソスは、現在も同地を拠点に活動する写真家。これまで25冊以上の写真集を発表し、「Alec Soth: The Space Between US」(ジュ・ド・ポーム、パリ、2008年)や、「From Here to There: Alec Soth’s America」(ウォーカー・アート・センター、ミネソタ、2010年)といった世界各地での個展に加え、2022年には日本の美術館で初の個展となる「アレック・ソス Gathered Leaves」(神奈川県立近代美術館 葉山、神奈川)を開催。2004年に国際的な写真家集団「マグナム・フォト」に参加し、2008年からは正会員に。また、2008年より出版やワークショップ、教育活動を行うレーベル「Little Brown Mushroom」を主宰するなど、多岐にわたる創作活動を行っている。
東京都写真美術館で開催される本展は、30年にも及ぶソスの歩みを振り返ると同時に、“部屋”をテーマに作家のこれまでの作品を編み直すという、新たな視座を持って企画されたものである。ミシシッピ川沿いのロードトリップを中心としたキャリア初期を代表するシリーズ「Sleeping by the Mississippi」から、アメリカの美術学校を舞台に撮影された最新作「Advice for Young Artists」まで、約60点の作品を6つのセクションで展観。他にも、ソスが影響を受けた写真家たちのポートレートや、ローカルコミュニティにおける市井の人々の交流を捉えたシリーズなど、これまでの作品が網羅的に紹介される。
ソスは、初期の段階から緻密なコンセプトに基づいてアメリカ国内を車で旅し、風景や出会った人々を大判カメラで撮影してきた。本展における出品作品シリーズのひとつ「I Know How Furiously Your Heart is Beating」では、そうしたロードトリップのスタイルではなく、舞踏家/振付家のアンナ・ハルプリンや、小説家のハニヤ・ヤナギハラなど、様々な人々を訪ね、その人たちが日々を過ごす部屋の中で、ポートレートや個人的な持ち物を撮影している。部屋とそこに暮らす人をテーマとするこのシリーズこそが、本展を生み出すきっかけになったという。
作品に登場する様々な部屋や、その空間にたたずむ人々の姿に意識を向けることで、その先へと鑑賞者の想像力を誘うアレック・ソスの写真表現に、ぜひ触れてみてはいかがだろう。なお、10月12日(土)には、作家本人によるアーティストトークも開催されるようなので、そちらもお見逃しなく。
会期:10月10日(木)~2025年1月19日(日)
会場:東京都写真美術館 2F展示室
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
時間:10:00~18:00(木、金曜日は20:00まで。ただし、1月2日、3日は18:00まで) *入館は閉館30分前まで
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月1日)
入場料:一般 ¥800(¥640)/学生 ¥640(¥510)/中高生、65歳以上 ¥400(¥320)
*( )は有料入場者20名以上の団体、当館映画鑑賞券提示者、各種カード会員割引料金。
*各種割引の詳細はご利用案内をご参照ください。各種割引の併用はできません。
*小学生以下及び都内在住・在学の中学生、障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料。
*1月2日(木)、3日(金)は無料。
*オンラインで日時指定チケットを購入いただけます。
*事業内容は諸般の事情により変更する場合があります。
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