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日本の美術館では初となるアレック・ソスの個展。
初期の代表作から最新作まで約80作品を展示!
ART Jun 23, 2022
神奈川県立近代美術館 葉山では、アメリカの現代写真を牽引するフォトグラファー、アレック・ソスの個展「アレック・ソス Gathered Leaves」を、6月25日(土)より開催する。
アレック・ソスは、ミネソタ州ミネアポリス出身の写真家。同地を拠点に活動しながら、これまで25冊以上の写真集を発表し、ジュ・ド・ポーム美術館(パリ、2008年)、ウォーカー・アート・センター(ミネアポリス、2010年)での個展をはじめ、各国での展覧会を多数開催。自身のレーベル「Little Brown Mushroom(LBM)」を主宰し、出版やワークショップなど多岐にわたる表現活動を行う。2004年には国際的な写真家集団、マグナム・フォトに加わり、2008年より正会員になるなど、名実共にアメリカを代表する作家のひとりである。
アメリカの詩人/随筆家であるウォルト・ホイットマンの詩集「草の葉(Leaves of Grass)」の一編から、“集めた葉”あるいは“吹き寄せられた葉”を意味する言葉をタイトルを冠した本展は、アレックス・ソスにとって日本の美術館では初となる待望の個展となる。その緻密なコンセプトに基づいたプロジェクトの一環として国内外への旅を重ね、その土地の風景や市井の人々を独自の眼差しで捉えた作品は、従来のドキュメンタリー写真の手法を踏襲しながら、彼ならではの詩的な静謐さに満ちており、国際的にも高い評価を獲得してきた。
会場では、アメリカを題材とした5つのシリーズ……ミシシッピ川沿いのロードトリップを中心としたキャリア初期の代表作「Sleeping by the Mississippi」や、結婚式やハネムーンの地として有名なナイアガラの滝とその周辺を取材した「NIAGARA」、現代の“世捨て人”を追った傑作ドキュメンタリー「Broken Manual」、アメリカ各地に点在する独自のコミュニティを捉えた「Songbook」、さらに2018年から2021年にかけて撮影された写真をまとめた最新作「A Pound of Pictures」の中から、葉山館の展示空間に合わせて選定された約80点を紹介。中でも、10作品を展観するモノクロームの大型写真シリーズ「Songbook」では、カラードキュメンタリー写真のイメージが強いソスの多様な表現の一端を伺い知ることができる。
写真家の枠を超えて現代美術シーンにおいても高く評価されているソスの世界観について、多面的な表現とそこに紐づく連続性を体感できる「アレック・ソス Gathered Leaves」展を、ぜひお見逃しなく。
会期:6月25日(土)~10月10日(月、祝)
会場: 神奈川県立近代美術館 葉山
神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
開館時間:9:30~17:00(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜(7月18日、9月19日、10月10日を除く)
入館料:一般 ¥1,200、20歳未満、学生 ¥1,050、65歳以上 ¥600、高校生 ¥100
*中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。
*ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜:7月3日、8月7日、9月4日、10月2日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は割引料金(65歳以上の方を除く)で観覧いただけます。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同日の会話を楽しむ日「オープン・コミュニケーション・デー」は中止いたします。
*感染防止対策として、入場制限を行う場合があります。
TEL:046-875-2800
www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2022-alec-soth