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大島渚監督による不朽の名作が蘇る,
「戦場のメリークリスマス 4K修復版」が公開。
ENTERTAINMENT Apr 15, 2021
大島渚のキャリアにおける最大のヒット作にして、今なお語り継がれる伝説の名作「戦場のメリークリスマス」が、最新のデジタル技術によって修復した4K修復版として、4月16日(金)よりリバイバル公開される。
本作は、第2次世界大戦中のジャワ島にある日本軍捕虜収容所を舞台に、日本軍のエリート士官ヨノイ(坂本龍一)が、連合軍捕虜セリアズ少佐(デヴィッド・ボウイ)に次第に心惹かれていく様子を、東洋と西洋の文化や宗教観、道徳観などを交えて描いた1983年の作品。デヴィッド・ボウイや坂本龍一だけでなく、ビートたけし(北野武)、内田裕也など本職の俳優以外を起用した新鮮なキャスティングに加え、日本軍の外国人捕虜に対する扱いやイギリスなどの名門校の寄宿舎におけるしごきなど、戦争や歴史の闇を描きつつ、戦闘シーンは一切登場しない異色の戦争映画でもある。
作品は大ヒットを記録し、その年のカンヌ国際映画祭にノミネートされるなど各地で高い評価を獲得。また、本作で初めて映画の劇伴を担当した坂本龍一は、英国アカデミー賞の作曲賞を日本人として初めて受賞することとなった。
なお、2023年には大島監督作品が国立機関に収蔵されるため、これが最後の大規模ロードショーとなる。予告編では、マーティン・スコセッシ、クリストファー・ノーランなどがコメントを寄せており、本作が日本の映画史において、いかにエポックな作品であったかを雄弁に物語っている。
「戦場のメリークリスマス 4K修復版」は、4月16日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。また、1936年に実際に起きた阿部定事件を題材に、男女の恋愛を描き、映画における性行為が芸術か否かで議論を巻き起こした大島監督作品「愛のコリーダ」も4月30日(金)より全国公開される。
4月16日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
出演:デヴィッド・ボウイ、トム・コンティ、坂本龍一、ビートたけし、ジャック・トンプソン、ジョニー大倉、内田裕也
監督・脚本:大島渚
脚本:ポール・マイヤーズバーグ
原作:サー・ローレンス・ヴァン・デル・ポスト「影の獄にて」
製作:ジェレミー・トーマス
撮影:成島東一郎
音楽:坂本龍一
美術:戸田重昌
1983年/日本=イギリス=ニュージーランド/英語・日本語/123分/ビスタサイズ/ステレオ
協力:大島渚プロダクション
配給・宣伝:アンプラグド
©大島渚プロダクション
oshima2021.com