NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT OCT, 2024
高谷史郎,ダムタイプら国内外の芸術家が参加。
坂本龍一の活動を未来に提示するトリビュート展!
ART Feb 5, 2024
2023年3月28日に逝去した坂本龍一を国内外のアーティストが作品を通して追悼する展覧会「坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア」が、3月10日(日)までNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)にて開催中。
坂本龍一は、90年代初頭の黎明期からインターネットに関心を持ち、いち早くネットライブを実施するなど、作品へのメディアテクノロジーの導入を積極的に行ってきた音楽家のひとり。本展では、そうしたメディアアート領域においても計り知れない功績を残した坂本を追悼すると共に、彼の遺した演奏データをもとにした作品や、国内外の作家による坂本との関わりのある作品、さらにこれまでのICCでの展示などの記録によって構成。坂本の活動を継承し、様々な形に展開することで未来に向けた坂本龍一像の提示を試みるものである。
参加アーティストには、Strangeloop Studios、高谷史郎、ダムタイプ、カールステン・ニコライ、404.zero、カイル・マクドナルド、 毛利悠子、ライゾマティクス、李禹煥などが名を連ねる。坂本にとって生前最後のオリジナルアルバムとなった「12」のジャケットのために描き下ろされた李禹煥によるドローイング作品をはじめ、未発表音源「Tokyo 2021」を会場内で鑑賞できるダムタイプの作品、さらに坂本のピアノと電子音響と映像によるコラボレーションが実現したカールステン・ニコライの作品などを展示。
また、2019年より坂本の演奏をアーカイブするプロジェクトで、システム開発とアートディレクションを手掛けてきた真鍋大度が共同キュレーターとして参加。坂本が楽曲を演奏した際のMIDIデータや音声データを活用して、新たな作品を独自の視点で再構築する展示も行われる。こちらの展示では、参加アーティストに坂本の演奏データを提供し、リミックス、リモデル、リコンストラクションなど、多様な解釈と手法を駆使して創造されたオーディオビジュアルの作品群が紹介される。
本展開催に際して発表された真鍋大度のステイトメントによると、坂本は自身の演奏をアーカイブ化するだけでなく、それらのデータを基にしたAIの開発にも関心を持っていたと記されている。晩年は病魔と闘いながら、常に未知なる新しいものに好奇心を持ち続けた稀代の音楽家、坂本龍一の創造性の一端を本展で体感してみてはいかがだろう。
会期:開催中(3月10日まで)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター (ICC) ギャラリー A
東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
開館時間:11:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日もしくは振替休日の場合、翌火曜日)、ビル保守点検日(2月11日)
*休館日以外においても、開館時間の変更および 臨時休館の可能性があります。最新情報はICCウェブサイトでお知らせします。
入場料:一般 ¥800(¥700)、大学生 ¥600(¥500)
*()内は15名以上の団体料金。
*障害者手帳をお持ちの方および付添1名、65歳以上の方と高校生以下、 ICC年間パスポートをお持ちの方は無料。
www.ntticc.or.jp