NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT SEP, 2024
ボブ・マーリーの母国での伝説的ラストライブ,
「レゲエ・サンスプラッシュ」を収録した記録映画。
LIFE STYLE Feb 1, 2024
1981年にわずか36歳でこの世を去ったボブ・マーリーの母国ジャマイカでのラストライブの模様を収録したドキュメンタリー「ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ デジタルリマスター」が、 2月9日(金)より新宿シネマカリテ他にて全国ロードショーされる。
本作は、1979年7月にジャマイカで開催された第2回レゲエ・サンスプラッシュでのボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズによる圧巻のライブパフォーマンスを記録したもの。同年4月には、オーストラリアやニュージーランド、そして最初で最後となった来日公演を行なっており、翌年に脳腫瘍を発症する前、キャリア晩年にして絶頂期ともいえる“レゲエの神様”による渾身のライブやオーディエンスの熱狂を追体験することができる。
映画には、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの他に、かつてザ・ウェイラーズの一員であり、その後ソロミュージシャンとして活躍したピーター・トッシュやグラミー賞アーティスト、バーニング・スピア、商業的にも世界的成功を収めたレゲエグループ、サードワールドも登場。彼らは、“ラスタファリアニズム”と呼ばれるジャマイカの労働者階級と農民を中心に発生した思想運動をバックグラウンドに持ち、ドレッドロックスのヘアスタイル、マリファナ合法化推奨、ラスタカラーを取り入れたスタイルなどの重要なエレメントは劇中でも多方に見て取れる。また、南アフリカのアパルトヘイトに抗議を示し、母国の対立する二大政党の和解に尽力するなど生涯を通じてコンシャスな姿勢を貫き通したボブ・マーリーらしく、貴重なインタビュー映像からは、差別を嫌い、本当の平和を願う剥き出しのメッセージが溢れている。ティザームービーには、ボブ・マーリーのインタビュー映像にシンクロする形でポジティブな未来を願い、愛する人たちに寄り添いながら連帯を促す楽曲「No Woman, No Cry」のライブパフォーマンスが差し込まれており、その穏やかな眼差しとレベルミュージックとしての強度を改めて思い知らされる。他にも当時のジャマイカのスラム街のカラフルで雑多な街並みや、混沌とした気だるい雰囲気も作中に映し出されており、今から四半世紀前の現地へと観る者をタイムスリップさせてくれる。
世に蔓延る差別や為政者たちの抑圧に対して、生涯を通し闘い続けたボブ・マーリーの伝説のステージを、この機会にぜひお見逃しなく。
2月9日(金)より新宿シネマカリテ他にて全国ロードショー
出演:ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ、ピーター・トッシュ、バーニング・スピア、サード・ワールド
監督:ステファン・ポール
撮影監督:ライナー・ハインツェルマン、ハンス・シャルク
編集:ヒルデガルト・シュレーダー
1980年|西ドイツ・ジャマイカ|英語|109分|4:3|ステレオ/PG-12
原題:Reggae Sunsplash
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
© 2022 Stefan Paul All Rights Reserved
bob-marley-movie.com