NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT APR, 2021
SWAG H.編集長の奥澤 健太郎が,
最新号へ込めたピースフルな気持ち。
FROM EDITOR Mar 30, 2021
“Make way for the positive day”
ボブ・マーリーは、名曲「Postive Vibration」で、高らかに、そして優しく語りかけるように歌う。
Say you just can’t live that negative way
ネガティブなやり方じゃ、とても生きてはいけないさ
You know what I mean
わかるだろう?
Make way for the positive day
ゆるぎない明日へ向かうんだ
Cause it’s a new day
毎日が新しい日なんだから
New time, new feeling, yeah!
新しい時間、新しい感覚……
Say it’s a new sign
新たなるはじまりの兆し
Oh what a new day
なんて穏やかな日なのだろうか
Picking up,
さぁ、出発だ
Are you picking up now
準備はいいかい?
たった1曲の音楽が、人々の傷を癒したり、人々の心を動かすように、たった1枚の写真が人生を変えることだってある。
そして、ファッション写真は、今世の中で起こっていることや、人々の心を映し出す鏡でもある。だから僕たちは雑誌をつくっている。
たとえ世の中がどんな状態でも、たとえ時代が混乱していても、たとえ誰に何を言われようとも。
行き過ぎた資本主義、効率化社会、暴走するテクノロジー、コピー&ペーストされた情報ばかりがあふれかえり、人間らしさや個性を見失ったインターネットやSNSの世界……。
だから僕たちは雑誌をつくり続けなければならないんだ。
ファッションはよく不要不急と言われているかもしれないけれど、生きていくためだけに食事をしているわけではないように、自分にはどんなスタイルが似合うんだろうかと、服を選んだり、コーディネートしたり、時には自分に酔いしれたりと、服を着ることは喜びを着ることでもあると思う。
新型コロナウィルスという想像もしなかった脅威によって、混沌としている状況の中でつくられたSWAG HOMMES ISSUE12“THE POSITIVE VIBRATION”。
ページをめくるたびに出会う1点1点、1枚1枚の写真には、ポジティブなヴァイブレーションと共にそんなピュアな気持ちが詰まっているんだ。
SWAG HOMMES 編集長 奥澤 健太郎
“New Generation New Wave”をキーコードに、世界標準のモード(ハイファッション)最前線をフィーチャーするファッション フォトグラフィ マガジン『SWAG HOMMES』(2015年に創刊、3月と9月の年2回刊行)。東京を代表するクリエイターたちを迎え「ファッションは時代を映す鏡である」というフィロソフィに基づき、カッティングエッジなファッションストーリー(エディトリアル)を紡ぐ唯一無二のファッション写真誌。