NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT OCT, 2024
トーキング・ヘッズの伝説的ライブを記録した,
「ストップ・メイキング・センス」が4K版で蘇る。
ENTERTAINMENT Jan 19, 2024
1984年に劇場公開されたトーキング・ヘッズのライブ映像を最新のデジタルリマスターで修復した「ストップ・メイキング・センス 4Kレストア」が、2月2日(金)よりTOHOシネマズ日比谷他にて全国公開される。
トーキング・ヘッズは、1973年に結成されたアメリカのニューウェイブ/ポストパンクバンド。フロントマンのデイヴィッド・バーンをはじめとするメンバーの多くが、アメリカの名門美術大学、ロードアイランド・スクール・オブ・デザインの出身で、パフォーマンスアートや演劇を取り入れた独特のステージングや、アフロリズム、タンゴ、カントリーミュージックの要素を導入した先鋭的な楽曲で人気を博した。名盤と謳われる「サイコ・キラー’77」(1977)など8枚のスタジオアルバムやライブアルバムを発表し、1998年にバンド活動を停止。その独創性は現在に至るまで様々なクリエイターを刺激し続けており、「RAF SIMONS(ラフ シモンズ)」や「UNDER COVER(アンダーカバー)」といったコレクションブランドがグラフィックのモチーフとして取り入れ、近年では、「Stüssy(ステューシー)」とのコラボレーションによるカプセルコレクションを発表するなど、ファッションシーンにも大きな影響を与えている。
本作は、トーキング・ヘッズのキャリアにおいて伝説とも称される、1983年12月ハリウッド・パンテージ・シアターでのライブ映像を記録。デイヴィッド・バーンらによる躍動感溢れるパフォーマンスに、日本の能楽からインスピレーションを得たというショルダーラインが張り出したシンボリックなビッグスーツ、さらにエキセントリックなダンスとエンタメ的な演出が加わった圧巻の舞台を、後に「羊たちの沈黙」(1991)でアカデミー賞を獲得するジョナサン・デミが監督し、作品化したものである。今回デジタル化に際し、1992年から人知れず眠っていたネガを執念で探し出し、サウンドは元メンバーのジェリー・ハリスンが監修して完全リマスター。2024年に劇場公開40周年を迎えるのを記念し、気鋭の映画制作/配給スタジオ、A24が4Kレストア版としてスクリーンに復活させた。2023年に開催されたトロント国際映画祭でのワールドプレミア上映を皮切りに、これまで世界160以上のIMAXスクリーンでライブストリーミングされ、IMAXの1日のライブイベントとしては史上最高の興行収入を記録している。
2021年にデイヴィッド・バーンとスパイク・リーがタッグを組んで大成功を収めたドキュメンタリー映画「アメリカン・ユートピア」の原点ともいえる本作。収録から40年経った今なお色褪せることのない最高峰のエンターテイメントを、ぜひ劇場の大スクリーンで堪能してみてはいかがだろう。
2月2日(金)よりTOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー
監督:ジョナサン・デミ
出演:デイヴィッド・バーン、クリス・フランツ、ティナ・ウェイマス、ジェリー・ハリスン他
配給:ギャガ
原題:Stop Making Sense|1984年|アメリカ|ビスタ|4K|5.1chデジタル|89分|字幕翻訳:桜庭理絵|映倫G
© 1984 TALKING HEADS FILMS
gaga.ne.jp/stopmakingsense