NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT SEP, 2024
プラダ財団によるミランダ・ジュライの初個展が,
プラダ 青山店とミラノのギャラリーで同時開催!!
ART May 2, 2024
「PRADA(プラダ)」は、5月9日(木)から8月26日(月)までプラダ 青山店にて、プラダ財団の企画による展覧会「MIRANDA JULY:F.A.M.I.L.Y.」を開催する。
アーティスト、映画監督、作家として幅広く活躍するミランダ・ジュライの東京で初となる個展は、ミラノにあるプラダ財団のギャラリー“Osservatorio”にて公開中の彼女の美術館初個展「Miranda July:New Society」と同時開催。会期中の7月17日(水)には、ジュライとキュレーターのミア・ロックスによる対談がプラダ 青山店で行われる予定だ。
本展では、最新作であるインスタグラムを通じた7人の見知らぬ相手との1年にわたるコラボレーションを元にしたマルチチャンネルビデオインスタレーション「F.A.M.I.L.Y. (Falling Apart Meanwhile I Love You)」を展示。7人の参加者がジュライからの一連のプロンプトに対するリアクション動画を送信し、それを彼女がSNSコンテンツ向けに開発された無料編集アプリの切り取りツールを使って自分のスタジオに取り込むことで製作された。アーティストと参加者がまったく新しい身体言語を通じて親密さと境界線を模索するシュールなパフォーマンスの作品であり、長編映画の製作で提携するサウンドデザイナーにより作成された不思議とリアルで触感を刺激するサウンドが、どこか異様な感覚を高めている。
「『F.A.M.I.L.Y. (Falling Apart Meanwhile I Love You)』では、愛でられることで元気になるというインスタグラムが叶えてくれることのひとつと、私が考えていることを人の力で達成しようとしています」と、ジュライは語る。
ミラノで同時開催される「Miranda July:New Society」では、同じくミア・ロックスがキュレーターを務め、短編映画、パフォーマンス、インスタレーション作品、そして「F.A.M.I.L.Y. (Falling Apart Meanwhile I Love You)」の初公開など、1990年代初期から今日に至るまでのジュライの30年に及ぶ活動をカバーするという。
「ジュライ作品は幅広い人間関係や親密さのあり方を考察しています。既存のヒエラルキーや規範的な力関係に対する彼女の疑問は、紛れもなくフェミニストの立場から発せられており、それは彼女がこれまでの活動で使用してきた様々な媒体に通じています」と、ミア・ロックスが強調するように、本展はこのプロジェクトを、彼女の初期のパフォーマティブな作品やコラボラティブな作品に関するアイデアを考える出発点として捉えている。
東京展、ミラノ展の両会場では、プラダ財団が出版する「Quaderni」シリーズの図録を販売。図録には、ミランダ・ジュライとシンディ・シャーマンの対談に加え、展覧会キュレーターのミア・ロックスによるエッセイも収録される。国際的な建築家ユニットとして知られるヘルツォーク&ド・ムーロンが設計したプラダ 青山店 6Fを舞台に開催される本展は、入場無料。ぜひ、この機会に足を運んでみてはいかがだろうか。
会期:5月9日(木)〜8月26日(月)
時間:11:00~20:00
入場料:無料
会場:プラダ 青山店 6F
東京都港区南青山5-2-6
TEL 0120-45-1913
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