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デヴィッド・ボウイと彼が愛した京都を
切り取った,鋤田正義の写真展が開催中。
ART Apr 16, 2021
YMOの「ソリッド・ステイト・サバイヴァー」やサディスティック・ミカ・バンドの「黒船」など、数多くの名盤のジャケットを手掛けた写真家、鋤田正義の展覧会「時間~TIME BOWIE×KYOTO×SUKITA 鋤田正義写真展」が、美術館「えき」KYOTOにて開催中。
「SUKITAは、まったく献身的で素晴らしいアーティストである。私は彼を巨匠と呼ぶ。」(デヴィッド・ボウイ)
英国を代表するロックスターであり、稀代のカルチャーアイコンでもあったデヴィッド・ボウイをしてそう言わしめる鋤田正義は、福岡県出身の写真家。前述のアルバムカバーをはじめ、寺山修司監督映画「書を捨てよ町へ出よう」で撮影監督を務めた他、ジム・ジャームッシュ監督映画「ミステリー・トレイン」や、是枝裕和監督映画「ワンダフルライフ」のスチール写真を手掛けるなど、広告、音楽、映画の仕事を中心に、50年以上のキャリアを誇る日本を代表するクリエイターである。
鋤田とデヴィッド・ボウイは、1972年にロンドンで出会うと、翌年にはワールドツアーへ帯同して撮影を行い、77年には11thアルバム「ヒーローズ」のジャケットを手掛けるなど、多くの仕事を共にした盟友であり、2人の関係はボウイがこの世を去った2016年まで40数年間に及んだ。本展では、今なお強烈に鋤田の印象に残っている1980年3月29日、京都で過ごすボウイを撮影した作品と、鋤田が今回のために同地で撮りおろした作品で構成される。鋤田は、過去の大切な時間を整理し、再び自身の心に刻むためボウイが愛した京都の街を撮り貯めており、この歴史深い街が媒介となって、過去と現在、そしてかけがえのないフレンドシップが時空を超えて顕在化される。
なお、会期は5月5日(水、祝)まで。会場は、京都の駅ビルに隣接したアクセスの良い場所なので、東京や他県からでも旅行や出張の合間にぜひ足を運んでみてはどうだろう。
会期:開催中(5月5日まで)
時間:10:00~19:30(入館締切:閉館30分前)
休館日:会期中無休
入場料:一般 ¥900(¥700)|高・大学生 ¥700(¥500)|小・中学生 ¥500(¥300)
*( )内は前売料金。「障害者手帳」をお持ちのご本人さまとご同伴者1名さまは、当日料金より¥200割引。
会場:美術館「えき」KYOTO
京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
TEL 075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹大代表)
https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/