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40歳で早逝した伝説のメイクアップアーティスト,
ケヴィン・オークインの人生に迫るドキュメント。
ENTERTAINMENT Oct 5, 2022
2002年に僅か40歳で早逝した伝説的なメイクアップアーティスト、ケヴィン・オークインのドキュメンタリー映画「メイクアップ・アーティスト:ケヴィン・オークイン・ストーリー」が、10月7日(金)よりホワイトシネクイント他にて全国公開される。
時は1990年代、細眉やリップライナーが流行、そして光と影を駆使して立体感を出す“コントゥアリング”が爆発的に広まった。その革新的なモードメイクによってビューティの世界を席巻したのが、ケヴィン・オークインその人である。1962年、アメリカ ルイジアナ州の小さな町で生まれたケヴィン・オークインは、従来のジェンダー規範に沿った“男らしさ”や“女らしさ”を求める保守的な土地でゲイ差別やいじめに遭い、自らのアイデンティティを求めてニューヨークへとやってきた。その後、「VOGUE」からのオファーを皮切りに、ファッションの世界に自分の居場所を見つけると、その後3年間に渡って「VOGUE」のカバーを担当しながら、同時に「コスモポリタン」誌のカバーを7ヶ月連続手掛けるなど、一躍時代の寵児となる。また、21歳の若さでレブロンのULTIMAのクリエイティブディレクターとして起用されると、資生堂のブランド「INOUI」の全盛期のクリエイターとして名を馳せるなど、自らの“美の哲学”を創造することで天才の名を欲しいままにする。
本作では、時代を作ってきたケヴィン・オークインが、飾りすぎることを認めない風潮だった時代につけまつげを使ったり、キャロル・ロンバード風の極細眉を流行らせたり、全世界で2000万枚を売り上げたジャネット・ジャクソンのアルバム「Janet.」のジャケットの撮影をした際の裏話を紹介。また、ケヴィンが多様性を意識し、”典型的な若い美人”とは違ったライザ・ミネリのメイクや、ブルック・シールズらに男装させる性差をも超えるメイクで、美の固定観念に挑戦していた姿を、ケイト・モス、リンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベルといったスーパーモデルをはじめ、女優のイザベラ・ロッセリーニらの証言や過去の映像などを交えながら解き明かしていく。
また、CFDAファッションアワードのベスト・メイクアップ・アーティスト賞を史上初めて受賞した他、著書がベストセラーになったり、大人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」に本人役で出演するなど、輝かしい功績を残した一方、実母との複雑な関係性や、過去に経験した同性愛差別、さらに末端肥大症による鎮痛剤中毒で苦しみキャリアに大きな影を落としていく様子など、光と影の両極からその波瀾万丈な人生に迫る。
後世に名を残した天才メイクアップアーティストの短くも美しい生涯を描いた「メイクアップ・アーティスト:ケヴィン・オークイン・ストーリー」を、お見逃しなく。
監督:ティファニー・バルトーク
出演:ケイト・モス、リンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベル、
シェール、イザベラ・ロッセリーニ、ブルック・シールズ他
2017|アメリカ|102分|原題:Larger Than Life: The Kevyn Aucoin Story
字幕翻訳:額賀深雪
配給・宣伝:アップリンク
宣伝協力:NEGA
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