NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT OCT, 2024
「ザ・ノース・フェイス」や「イッセイミヤケ」などの
アートワークを手掛ける上西祐理の個展が開催。
ART Sep 18, 2024
アートディレクター/グラフィックデザイナーとして活躍する上西祐理の個展「Now Printing」が、10月23日(水)までギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で開催中。
1987年、東京都出身の上西祐理は、多摩美術大学グラフィックデザイン学科を卒業後、電通を経て、2021年に自身のデザインスタジオ「北極」を設立。これまで、「世界卓球2015」ポスター、「ザ・ノース・フェイス」による女性の挑戦や冒険を応援するキャンペーン“#SHEMOVESMOUNTAINS”、「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ」へのアートワーク提供、「ラフォーレ グランバザール サマーキャンペーン 2018&2019」などを手掛け、NYADC賞をはじめ、JAGDA賞や東京ADC賞など、受賞歴多数。その仕事はブランディングやキャンペーン、映像、空間、本、雑誌などジャンルを横断して多岐に渡り、今後さらなる活躍が期待されている。
本展では、クリエイションを更新し続ける上西祐理の現在地点を飾り立てることなく網羅的に紹介。会場1階には、大小様々な印刷物=Printed Matterの新作を、また地階にはこれまで手掛けた仕事のアーカイブを、まるで街中の壁や柱に貼られるポスターや本棚やラックに置かれる本のように、日常風景の中にグラフィックデザインを溶け込ませるようにして展観する。「Now Printing」というタイトルが指し示すように、会期中、会場に置かれたプリンターからも日々出力はされ続け、約2週間ごと計2回の展示替えを行うなど、空間演出や見せ方にも様々な趣向が凝らされている。
上西は本展開催にあたり、改めて自分自身と自分のデザイン活動を振り返り、「大好きなものに囲まれて、関わって、生きていきたいとの想いからデザイナーになり、私が作るものがまた、誰かにとって大切な何かになるようなものでありたいと思ってやってきました」とコメント。その言葉通り、それぞれの鑑賞者が上西の美意識や好きなものを共有したり、理解を深められるよう、納品された作品だけでなく、制作過程における膨大な検証や試作、校正なども展示。また、旅を趣味とする上西のお宝的な私物も登場するという。
変化を恐れず、常に進化を止めない上西祐理の個展「Now Printing」に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。
会期:開催中(10月23日まで)
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
場所:東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル 1F/B1F
時間:11:00~19:00
休廊日:日曜、祝日
入場料:無料
TEL:03-3571-5206
www.dnpfcp.jp/gallery/ggg/