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ABOUT OCT, 2025
大阪・関西万博の大屋根リングの模型等を展示!
藤本壮介のプロジェクトを紹介する大規模個展。
ART Jul 23, 2025
建築家、藤本壮介の大規模個展「藤本壮介の建築:原初・未来・森」が、六本木ヒルズにある森美術館にて、11月9日(日)まで開催中。
1971年北海道出身の藤本壮介は、東京とパリ、深圳に設計事務所を構える日本を代表する建築家の1人。当時無名の新人建築家であった藤本は、2000年の「青森県立美術館設計競技案」で、建築家、伊東豊雄などから高い評価を受けコンペ2位に選出されるなど、一躍注目を集める。その後、“書物の森”をコンセプトに渦巻状に書架が並ぶ「武蔵野美術大学美術館・図書館」(2010年、東京)や、白色のスチール・パイプを立体格子状に組み合わせたパビリオン「サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2013」(ロンドン)などを手掛け、その評価を確立。近年では、樹木から葉が広がるように大きなバルコニーが多数配置された集合住宅「ラルブル・ブラン(白い樹)」(2019年、フランス、モンペリエ)や、公園の中の緑に溶け込み自然と建築物の境界を曖昧にする音楽複合施設「ハンガリー音楽の家」(2021年、ブダペスト)などのプロジェクトを次々と完成させた。現在開催中の「2025年大阪・関西万博」では会場デザインプロデューサーを務めるなど、今後更なる活躍が期待される建築家である。
藤本にとって初の大規模個展となる本展では、活動初期から世界各地で現在進行中のプロジェクトまでを網羅的に紹介し、四半世紀にわたる歩みや建築的特徴、思想を紐解いていく。展示方法なども含めて、現代美術館での建築展の可能性の探究を試みた構成となっており、模型や設計図面、竣工写真、モックアップ(試作モデル)に加え、創作の源泉となる“森”をコンセプトにした大型インスタレーションをはじめ、映像を投影することで人の動きを可視化する模型、藤本の建築作品が演劇のように対話を行う設定の作品なども展観。建築に携わる人だけでなく、鑑賞者誰もが藤本作品のエッセンスを余すことなく体感することができる。
会場内には、「2025年大阪・関西万博」の象徴ともいえる、「大屋根リング」プロジェクトの5分の1サイズの模型(高さ約5メートル)も展示。リングが作る内側と外側、その間の領域や関係性を肌身で感じられる。また、倉方俊輔(建築史家、幅允孝(ブックディレクター)、宮田裕章(データサイエンティスト)といった、様々なクリエイターや研究者とのコラボレーションを通して、建築の存在意義や可能性についても探っていく。
建築や都市機能が私たちの暮らしをどのように変えていけるのか。藤本壮介の思索と実践の軌跡を通して、共に考えてみてはいかがだろうか。
会期:開催中(11月9日まで)
会場:森美術館
東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階
時間:10:00~22:00
*火曜日のみ17:00まで。
*ただし、8月27日(水)は17:00まで、9月23日(火)は22:00まで・
*最終入館は閉館時間の30分前まで。
料金:
[平日]一般 ¥2,300(¥2,100)、学生(高校・大学生) ¥1,400(¥1,300)、中学生以下 無料、シニア(65歳以上) ¥2,000(¥1,800)
[土・日・休日]一般 ¥2,500(¥2,300)、学生(高校・大学生) ¥1,500(¥1,400)、中学生以下 無料、シニア(65歳以上) ¥2,200(¥2,000)
*( )=オンラインチケットの料金。
*日時指定枠に空きがある場合は、当日、窓口にてチケットをご購入いただけます。
*本展は、事前予約制(日時指定券)を導入しています。専用オンラインサイトから「日時指定券」をご購入ください。
*当日、日時指定枠に空きがある場合は、事前予約なしでご入館いただけます。
*本展のチケットで、同時開催プログラムもご鑑賞いただけます。
オンラインチケット販売サイト:visit.mam-tcv-macg-hills.com
www.asoview.com/channel/ticket/5ZRmcqMely/ticket0000040181
www.klook.com/ja/activity/159413-the-architecture-of-sou-fujimoto-primordial-future-forest/
TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
www.mori.art.museum/jp/exhibitions/soufujimoto