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最新作のカラードローイング約160点を展示する
画家,五木田智央の個展「Diary」が開催中。
ART Sep 22, 2022
現代美術の世界においても厚い支持を集める画家、五木田智央の個展「Diary」が、10月8日(土)までタカ・イシイギャラリー ビューイングルーム(天王洲)で開催中である。
本ギャラリーで2年ぶり6度目の開催となる本展は、雑誌「美術手帖」10月号特集/五木田智央の企画の一端として開催されるもので、最新作となるカラーのドローイング作品を紹介。また、展覧会の開催に合わせて全164点を収めた作品集「Diary」も888ブックスより刊行される。
本展では、五木田が昨年から日記をしたためるように毎日描き続けてきた紙に、カラーのアクリル絵の具で制作したドローイング約160点をタカ・イシイギャラリー天王洲のスペースで展示 。作家のシグネチャーにもなったアクリルガッシュを用いたモノクロ作品から一転、2020年にイタリアのミラノにて初となるカラーペインティングを発表。以降、東京やロサンゼルスでの個展を経て、北米の美術館ダラス・コンテンポラリーでの個展においては新作40点を発表するなど、五木田は継続的にカラーの領域において独自の実践に取り組んできた。
今回発表される新作では、想像力溢れ、多岐にわたる題材が抽象、具象を問わない多角的かつ独自のアプローチによって構築され自由に表現されている。そこには、作家の閃きやアイデア、創作への動機、個人的な出来事や世界情勢の影響によって移り変わる心情がダイレクトに活かされているのだ。独自の感性と観察眼で日々を捉え、豊かな視覚言語を通して作家の内面と外の世界が絶妙なバランスで結びつくように多層的に広がっていく、五木田智央の最新作を、ぜひ会場で鑑賞してみてはいかがだろう。なお、本展開催のきっかけとなった「美術手帖」10月号では、作品集のデザインを手掛けた鈴木聖や写真家の塩田正幸、TOGAの古田泰子らと五木田を交えた座談会が掲載されている。作品そのものはもとより、創作についてメディアで語ることの少ない作家のパーソナルな一面が垣間見えるものとなっているので、こちらもお見逃しなく。
会期:開催中(10月8日まで)
会場:タカ・イシイギャラリービューイングルーム(TERRADA ART COMPLEX II)
東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX II 4F
時間:12:00~18:00
休館日:日曜日、月曜日、祝日
入場料:無料
TEL:03-6434-7010
www.takaishiigallery.com/jp/archives/27488/