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ABOUT OCT, 2024
SupremeやMarc Jacobsとの協業でも話題の
NYのアーティスト,サラ・ラビンの作品展が開催。
ART Oct 19, 2022
恵比寿にあるSALT AND PEPPER(ソルトアンドペッパー)のギャラリースペースでは、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、Sara Rabin(サラ・ラビン)の作品展「Piero」が10月22日(土)まで開催中。
1992年生まれのサラ・ラビンは、ニューヨークのブルックリンを拠点に活動するアーティスト。デジタルエアブラシやドローイングなどの手法を用いたイラストレーションを軸に数々の作品を発表しており、近年は「Supreme(シュプリーム)」や「Heavn by Marc Jacobs(ヘブン バイ マークジェィコブス)」、さらにアメリカの映画制作、配給会社「A24」などとのコラボレーションを発表。また、「Manhattan Potage(マンハッタンポテージ)」のキャンペーンムービーでは、ニューヨークを拠点にするクリエイターとして、BMXライダーのTyrone Williams(タイローン・ウィリアムズ)や「PALACE SKATEBOARDS(パレス スケートボード)」所属のスケーター/アーティストのShawn Powers(ショーン・パワーズ)と並んで起用されるなど、アートシーンのみならず多方面から注目を集めている。
「Piero/ピエロ」と銘打たれた本展では、2019年〜2022年に制作されたデジタルエアブラシ作品28点を紹介。デジタルエアブラシは作家が近年、注力している手法でそのレトロで艶っぽい筆致や、現代的な色彩感覚と、抜群の構図センスが特徴で、本人のステイトメントから推測するに70年代〜80年代にかけての「PARCO(パルコ)」の広告制作などで知られるイラストレーター、山口はるみの影響も伺える。とはいえ、ピエロに象徴される独特のモチーフ選びやフェティッシュなディテールはサラ・ラビン独自のもので、どこか懐かしくも新鮮な印象を与える作品群は、オマージュに終始しないオリジナリティを感じさせるものばかり。彼女のデジタルエアブラシ作品がこうして一堂に会するのは、今回の展覧会が世界初となるだけに、この貴重な機会をぜひお見逃しなく。
なお、本展に寄せたサラ・ラビンのステイトメントは以下の通り。
「これまでのキャリアを通して様々な形でプロジェクトに携わる中で、色々なことができる楽しみと同時に苦しさも味わってきた。今回展示する作品群はパソコンで制作したエアブラシ作品。デジタル作品に興味を持ったのは小学校のときのこと。クリックだけでイメージを創ったり、消したりできるソフトウェアがもたらす永遠の可能性に魅了された。デジタルアートはその深みを学べば学ぶほど、クリエイティブでパワフルな気持ちをもたらしてくれる。何度でも失敗を繰り返すことができるデジタルでのモノづくりには、なぜだか乱暴で大胆な気概を感じる。本展は私が蒐集する80年代のビューティーキャンペーンからインスピレーションを受けたもので、その多くが日本人アーティストの作品。それに加えて自然とサイエンスフィクションという自分の逃げ道からも影響を受けた。楽しんで!」
会期:開催中(10月22日まで)
会場: SALT AND PEPPER 3F
東京都渋谷区恵比寿西2-5-2今村ビル3F
時間: (平日)12:00~19:00 (土、祝日)11:00~18:00
定休日:日曜日、月曜日
www.sandp.tokyo