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東京都美術館では4月24日(土)~8月29日(日)まで、イサム・ノグチの創造に迫る大規模な展覧会「イサム・ノグチ 発見の道」を開催する。
イサム・ノグチは、彫刻のみならず、舞台芸術やプロダクトデザインなど様々な分野で大きな足跡を残した、20世紀を代表する芸術家。だが、彼はその生涯を通じて一貫して彫刻家であり続け、特にキャリア晩年に取り組んだ石彫は、ノグチ芸術の集大成というべきものである。そこには京都の枯山水の庭園や茶の湯の作法などに代表される日本の伝統や文化など、多種多様な“発見が”その創作において重要な示唆を与え続けていた。本展では、国内外の大型作品をはじめ、ノグチがデザインした代表的なプロダクトである「あかり」など、90点の作品が集結。ひとつの素材や様式に留まることなく、造形的実験につながる“発見”を繰り返しながら、彫刻とは何かを探求した偉大なる芸術家の創造の軌跡を辿る。
「彫刻の宇宙」、「かろみの世界」、「石の庭」という3章仕立てで構成される本展では、彫刻と空間は一体であると考えていたノグチの作品に相応しい特色ある空間を設けている。「彫刻の宇宙」では、30年以上に渡って取組み続けられた光の彫刻「あかり」を150灯も用いたインスタレーションを、「かろみの世界」では折り紙などから着想を得た金属彫刻のシリーズと遊具彫刻を合わせた重層的な展示を、さらに「石の庭」では、ノグチ芸術の到達点とも称される晩年の彫刻を中心に展示。香川県の牟礼にある野外アトリエに残された作品が、同所以外でまとめて展示されるのは1999年のイサム・ノグチ庭園美術館開館以降、初めての貴重な機会となる。
今なお数多くのアーティストからのリスペクトを集める彫刻の巨人、イサム・ノグチの創作とその源泉となった“発見”を、ぜひその目で確認してみてはどうだろう。
会期:4月24日(土)~8月29日(日)
開室時間:9:30~17:30(入館は閉室の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし5月3日、7月26日、8月2日、8月9日は開室)
入場料:一般 ¥1,900 大学生・専門学生 ¥1,300 65歳以上 ¥1,100
*高校生以下無料(日時指定予約推奨)
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添の方(1名まで)は無料。日時指定予約は不要です。
*未就学児は日時指定予約不要です。
*高校生、大学生、専門学校生、65歳以上の方、各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものをお持ちください。ご提示いただくことがあります。
会場:東京都美術館 企画展示室
東京都台東区上野公園 8-36
isamunoguchi.exhibit.jp
TEL 03-5777-8600(ハローダイヤル)
www.tobikan.jp