NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT FEB, 2025
南カリフォルニアのサーフシーンやコミュニティ,
ハンドクラフツマンシップを探求したコレクション。
FASHION Feb 2, 2023
ロサンゼルス発の「The Elder Statesman(ジ エルダー ステイツマン)」は、ブランドのルーツであるハンドクラフトマンシップと南カリフォルニアのコミュニティについて探求した2023年プレフォールコレクションを発表した。
「ジ エルダー ステイツマン」のほぼすべてのプロダクトはロサンゼルスで生産されており、その大半はダウンタウンにあるアート&クラフト施設でニッティングや手染めが施されている。今回のコレクションでは、そういった従来の技術に加え、ハンドパッチワーク、繊細なポインテール編み、キルティング、そして、機械では再現できない独特の風合いを生み出す手織り機などの技術が取り入れられ、クラフト感に新たな深みを生んだという。その他、長めのショーツやニットスカート、エアリーなポインテルシャツやメッシュドレスなど、南カリフォルニアのサーフカルチャーからインスピレーションを得たデザインもラインナップ。ニュートラルなアースカラーやタンジェリン、ゴールド、ジュニパーグリーンといった色褪せたカラーで染め上げられた色彩も特徴的である。
そして、南アフリカのサーフブランド「Mami Wata(マミ ワタ)」とのコラボーレーションアイテムがハイライトのひとつとして登場。手描き漫画の顔が描かれたセーターベスト、背中にハンドパッチワークで世界地図が描かれた風合いの良いブークレチェックのカーディガン、ケープタウンの「York Surf(ヨークサーフ)」 がシェイプしたというサーフボードなどが展開される。
本コレクションと並行して制作されたルックブックには、カリフォルニアのアーティストやクラフトマンの作品を多数フィーチャー。ハンドクラフトが施された16足もの「UGG(アグ)」のシューズをはじめ、アーティストのジュリー・コーンブラムによる古着のセーターを用いたパッチワークの車カバーや、ビーチウッドキャニオンのスタジオで10年にわたり廃棄物を集めて作品を制作しているアーティスト、マイケル・コッチが手掛けたアルミ缶、ペットボトルキャップ、ビーチグラスから生まれる彫刻が目を引く。
また、ルックブックに登場する多くの作品は、「ジ エルダー ステイツマン」のDNAであるサステナビリティとアップサイクルに焦点が当てられており、アート、クラフト、ファッションの境界線を曖昧にする1点ものである。唯一無二のクリエイションが表現された2023年プレフォールコレクションは、5月より発売予定となっている。