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ABOUT OCT, 2024
ジェンダーの平等を目指して闘う活動家を特集。
グッチの雑誌「CHIME」最新号が配信スタート!
FASHION Oct 21, 2021
グッチは、ジェンダーの平等を目指して闘う世界中の活動家やアーティストの声を増幅していく雑誌「CHIME」の最新号を発行した。
2019年に創刊された「CHIME」は、ジェンダーの平等のために発せられた声や訴えをひとつの強い力として集結するために、グッチが2013年に設立したグローバルプロジェクト「チャイム フォー チェンジ」の一環として発行しているインディペンデントマガジン。今回は、“女性の権利”や“女性のエンパワーメント”の促進を、広く国際社会に呼びかける日である「国際ガールズデー」に合わせて10月11日(月)にリリースされた。
ISSUE NO.4となる今号では、ジュディス・ウーマン、チェラ・マン、アンドレア・ラヴァンによるジェンダーと障害者支援運動についての対談をはじめ、アメリカとメキシコの国境にある最後の中絶クリニックをテーマにした映画「オン ザ デイヴァイド」を手掛けた映画監督、マヤ・クエバとリア・ギャラントへのインタビュー、アフリカで女性のための医療サービスや教育を提供するNGOの「マザーズ トゥ マザーズ」によるウガンダでの活動報告、エチオピアにおける戦争の道具としてのレイプについての記事などが収められている。他にも世界各国のアーティストたちによるグラフィックデザインや写真、アートワークなども多数収録。表紙には、障害者コミュニティにおけるLGBTQIA+やBIPOC(黒人、先住民、有色人種)の声に耳を傾けることの重要性を訴え、障害者正義運動を支援した、故ステイシー・パーク・ミルバーンの言葉が記されている。過去の3号と同様に、編集はオーガナイザー/ライターのアダム・イーライが、アートディレクションはこれまでもグッチと共闘してきたイタリアのビジュアルアーティスト、MP5が担当。グッチのオリジナルプラットフォーム「グッチ エクリブリウム」でのデジタル配信に加え、印刷された冊子はフィレンツェのグッチ ガーデン及びニューヨークのグッチ ウースター ブックストアにて展開予定となっている。
また、今年で4回目の開催となるグッチと「チャイム フォー チェンジ」主催の「チェンジメーカー アワード」を、ジンバブエで少女の権利のために活動を続けるシャンテル・マレケラに贈呈することも発表された。シャンテルは、6月にパリで開催された「ジェネレーション イクォリティ フォーラム(GEF/平等を目指す全ての世代のためのフォーラム)」でグローバルコミュニティに行動を呼びかけ、ジンバブエにおける夫や親しいパートナーからの暴力についての力強い記事を「CHIME」の特別版に寄稿している。
なお、世界中の弱い立場にある少女と女性のために、様々な機関や団体が結束して2026年までに具体的な成果をもたらす活動を活性化することを目的とした「ジェネレーション イクォリティ フォーラム」にはグッチも参加しており、今後5年間にわたってジェンダーの平等を加速化させるための様々な政策、プログラム、アドボカシー、資金面での取り組み強化を発表し、積極的に推進していくことを約束。その活動には、若いフェミニストの声を増幅させるための雑誌「CHIME」特別版の発行や、フェミニストの組織、グループ、運動、活動家に対する複数年にわたる直接資金提供、グローバルコミュニティに #ActForEqualを呼びかける世界的な意識向上キャンペーンなどが含まれている。また、グッチ社内においても、2025年までに世界中の社員の同等のポジションにおける男女の賃金を平準化すると共に、あらゆる差別がない職場づくりを推進する企業文化の育成、強化を継続して行うことを明言している。