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「裸のランチ」で知られる永遠のカルトアイコン,
ウィリアム・S・バロウズのドキュメンタリー。
ENTERTAINMENT May 15, 2025
1950~60年代にかけて勃興したアメリカの文学運動、ビート・ジェネレーションを代表する作家であり、「裸のランチ」、「ジャンキー」などの著作で知られるウィリアム・S・バロウズのドキュメンタリー映画「バロウズ」が、 ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国公開中。
20世紀アメリカ文学を代表する作家、ウィリアム・S・バロウズは、ビートルズやデヴィッド・ボウイ、ニルヴァーナのカート・コバーン、本作でもコメントを寄せているパティ・スミスらに加え、デヴィッド・クローネンバーグやガス・ヴァン・サントといった映画界の巨匠など、数多のアーティストにも影響を及ぼした永遠のカルト・アイコンである。サンプリングやコラージュのように切り貼りした素材を再構築する“カットアップ”という手法で文学表現の新たな地平を切り拓いたかと思えば、ギンズバーグとも恋仲になった同性愛者にして麻薬中毒者、さらにウィリアム・テルごっこで内縁の妻を射殺するという事件まで起こした。キャリア晩年には、画家や俳優としても活躍し、ナイキのテレビコマーシャルに出演するなど、その破天荒過ぎる生き様は今なお伝説として語り継がれている。
本作は、バロウズ本人が全面協力したもので、波乱に満ちた自らの人生や文学スタイル、創作の秘密までを吐露した最初で最後のドキュメンタリー作品。1983年の制作当時高く評価されたものの、その後フィルムが紛失。2011年にはデジタルリマスター化が実現するも、日本ではソフト化も配信もされることがなかった。だが、バロウズが原作を手掛けた「クィア/QUEER」の公開や文庫版の出版など、異端の作家に再び脚光が集まった2025年、改めてスクリーンに蘇る。
ティザームービーには、パティ・スミスやギンズバーグ、フランシス・ベーコンなど錚々たる面々が登場するほか、シグネチャーである“カットアップ・フォールドイン”を用いたSF作品「ノヴァ急報」を読み上げる様子や、出版当時、発禁騒動を巻き起こした「裸のランチ」のシーンを自ら再現したエキセントリックな姿、さらに1981年に出演した人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」の貴重な映像などを収録。また、本編では「妻殺し」の真相や銃への異常な執着、強烈なブラックユーモア、ポエトリーリーディング、無機質な自宅の公開、そして常にスーツ姿の凛々しい佇まいといった、これまであまり知られることのなかったアウトサイダーの素顔を垣間見ることができる。
異形の存在を通して、人間の自由/不自由について問い続けるバロウズの生き様を本作で追体験してみてはいかがだろう。
ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国公開中
監督:ハワード・ブルックナー
出演:ウィリアム・S・バロウズ、フランシス・ベーコン、モーティマー・バロウズ、ウィリアム・S・バロウズ Jr.、ルシアン・カー、ジャッキー・カーティス、アレン・ギンズバーグ、ジョン・ジョルノ、ジェームズ・グラウアーズ、ブライオン・ガイシン、ハーバート・ハンケ、ローレン・ハットン、スチュワート・メイヤー、パティ・スミス、テリー・サザーン
1983年|90分|カラー&モノクロ|モノラル|1.33:1
© 1983 Citifilmworks / © 2013 Pinball London Ltd. All rights reserved.
提供:マーメイドフィルム 配給:コピアポア・フィルム
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