NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT OCT, 2024
花の写真をグラフィックで“花火”へと昇華させた,
TAKAYとYOSHIROTTENによる協業展。
ART Dec 21, 2022
写真家のTAKAY(タケイ)とグラフィックアーティストのYOSHIROTTEN(ヨシロットン)による展覧会「TOKYO HANABI」が、Akio Nagasawa Gallery Aoyamaで開催中。
1973年生まれのTAKAYは1996年に渡英後、イギリスのファッション誌「i-D」でそのキャリアをスタート。現在は東京とニューヨークを拠点にしながら、ドイツの「Harper’s Bazaar Germany」やイタリアの「L’Uomo- Vogue」などのファッション誌をはじめ、「Armani Jeans(アルマーニジーンズ)」、「Y-3(ワイスリー)」のアドバタイジングを手掛けるなど、ワールドワイドに活躍。また、2001年にヴィクトリア&アルバート博物館で開催された展覧会の拡大版「Bravehearts: Men in Skirts」(メトロポリタン美術館、ニューヨーク、2003年)や、シャネルの歴史とクリエイティブな側面に焦点をあてた作品を出品した「CULTURE CHANEL」(上海当代芸術館、上海、2011年)など、世界各国で開催された個展、グループ展に多数参加している。
一方のYOSHIROTTENは、東京をベースに活動するグラフィックアーティスト。グラフィックのみならず、映像、立体、インスタレーションなど多彩な表現方法を用いて、国内外のミュージシャンのアートワーク制作やファッションブランドへのグラフィック提供、店舗空間デザインなどアートディレクター/デザイナーとして多岐に渡る活動を行っている。また、ロンドン、ベルリンでの個展を経て、2018年には過去最大規模となる個展「FUTURE NATURE」を開催(TOLOT heuristic SHINONOME )。これまでの制作物をまとめた作品集「GASBOOK33 YOSHIROTTEN」(GASBOOK)を刊行するなど、今や世界的な評価を確立している。
今年4月に、安藤忠雄建築をモチーフに“陰翳礼讃”をテーマとしたTAKAYの個展「IN PRAISE OF SHADOW(HOMAGE TO TADAO ANDO)」を開催したAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで行われる本展。TAKAYがコロナ禍のタイミングで撮り始めた花の写真にYOSHIROTTENがグラフィックを施したコラボレーション作品を紹介する。また、展覧会に併せて同名の大判作品集「TOKYO HANABI」が、Akio Nagasawa Publishingより1,000部限定で刊行されるのでそちらもお見逃しなく(オリジナルプリント1点と作家のサイン&エディションナンバー入りの特装版の用意もあり)。
なお、本展に寄せた作家両名のステートメントは以下の通り。
2020年春、コロナ禍で予期しないまま東京滞在となった私は2つのテーマで写真を撮り始めました。そのうちのひとつ、“東京”の中から今回花を中心に抜粋し、その花たちをYOSHIROTTENが東京に舞う花火へと昇華させてくれました。
-TAKAY
TAKAY氏が捉えた東京の風景には鎖、コンクリート、バリケード、金網などに縛られた中で咲く花、街を走る光がありました。
東京の街は管理され、自由を阻む、様々な縛りが溢れています。その縛りの中でなんとか生きようとする植物は美しく、強い。特に夜は輝いて見えてきます。それは私たちが出会った、自由を求める東京の夜の住人たちのようでもありました。TAKAY氏が撮影した複数枚の写真を半自動的に解体し、ランダムに重ね、その上を光で落書きするように、この街の一瞬を描いていきました。
-YOSHIROTTEN
会期:開催中(2023年1月28日まで)
会場:Akio Nagasawa Gallery Aoyama
東京都港区南⻘山5-12-3 Noirビル2F
開廊時間:11:00~13:00/14:00~19:00
休廊日:日~水曜、祝日
*冬期休廊:12月25日(日)~2023年1月9日(月・祝)
TEL:03-6427-9611
*新型コロナウイルスに関する状況により会期や内容を変更する可能性があります。
www.akionagasawa.com/exhibition/tokyo-hanabi/