グッチは、ブランド創設100周年を記念して、そのクリエイティブ ビジョンを探求するマルチメディア体験型のエキシビジョン｢Gucci Garden Archetypes｣を、フィレンツェにあるグッチ ガーデンにて開催する。

本エキシビジョンは、アレッサンドロ・ミケーレが就任以来、6年に渡り手掛けてきたグッチの広告キャンペーンの世界を掘り下げたもので、最先端のテクノロジーや精密な職人の手仕事、優れたインテリアデザインによって、空想の世界や物語に入り込んだような没入体験ができる。会場は、各展示室のライブ映像を映し出したコントロールセンターを入り口に、テーマごとに分けられた15の部屋で構成。そこには、パンクシンガーのダニ・ミラーが前歯の欠けたありのままの姿でモデルを務め、コスメ業界に残る“美”の常識を覆したリップスティックキャンペーンの映像をマルチスクリーンで鑑賞できる部屋や、鑑賞者がダンサーと一緒にフロアの中で注目を浴びる没入感覚を味わえる2017年プレフォールコレクションの部屋、さらに眠らない夜の街、東京を15万個のスパンコールで表現した2016年秋冬コレクションのキャンペーンをイメージした部屋も存在する。

また、広告の演出上の舞台となった1980年代のナイトクラブのトイレや、世紀のパーティが繰り広げられた豪奢なヴィラの舞台裏など、現実と空想が交差する時空を超えた体験も楽しめる。他にも、2019年のクルーズコレクションの壮大な景色の中に入り込み、ロサンゼルスの地下鉄を使ってアレッサンドロ・ミケーレが初めて手掛けた2015年秋冬コレクションの世界まで遡れるなど、万華鏡のようにめくるめくミケーレのビジョンを探検する旅へと誘ってくれる。

この旅路は、エキシビジョンを追体験できる写真と哲学者や美術評論家らによる解説文を収めた同名のカタログとして出版される他、グローバルなオンラインプラットフォームであるRobloxのメタバース上では、5月17日から2週間限定でエキシビジョンの世界をバーチャルで体験可能。来場者のアバターは、ギャラリーを自由に探索するうちに、エキシビジョンの要素を取り入れたマネキンの姿に変身して、バーチャル空間に展開されるデジタルアート作品に生まれ変わるなど、オンラインならではの趣向を凝らした仕掛けも用意されている。