NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT APR, 2026
芸術家エドゥアルド・チリーダの作品を展示する
アートインスタレーションがミラノにて開催。
ART Apr 27, 2026
「Balenciaga(バレンシアガ)」は、毎年4月にミラノで開催される世界最大級の国際家具/インテリア見本市「ミラノサローネ」の開催週に合わせて、ミラノのモンテナポレオーネ通りにある「バレンシアガ」のフラッグシップストアにて、特別なインスタレーションを展開した。
本展では、クリエイティブ ディレクターであるピエールパオロ・ピッチョーリによる主要アーティストとの初となるバレンシアガプロジェクトとして、“Artean”という名称の継続的なシリーズを発表。この言葉は、孤立した古いバスク語で“between(間)”を意味し、ラテン語系の“art”にまつわる語と偶然にも響き合いながら、複数の概念を繋ぐ“間”そのものを表現している。今回展示されたのは、バスク出身の世界的な芸術家として知られるエドゥアルド・チリーダ(1924-2002)の7つの作品であり、その一部はメゾンの創業者のクリストバル・バレンシアガ(1895-1972)へ直接オマージュを捧げるもの。これらの作品は、現在のストアコレクションの中に配置され、数十年前から続く対話を新たに紡ぐという。
「私は常に、アートとは何より“感情を生み出すもの”だと信じています。もちろん文化の媒体でもありますが、それ以上に、エネルギーや思考、好奇心を生み出す源なのです。“Balenciaga Artean”の第1弾として、私たちのモンテナポレオーネ店で、エドゥアルド・チリーダの作品を紹介することには、個人的で感情的な意味があります。アートとメゾンのバスクの伝統が、この空間でひとつに繋がるからです。エドゥアルド・チリーダの作品は、クリストバルが抱いていた深い経緯の記憶を象徴し、その対話は今もなお途切れることなく続いている。この歴史の一端を共有できることを誇りに思いますし、私たちのヴィジョンを理解し支えてくれたエドゥアルド・チリーダ エステートの皆さまに心から感謝しています。展覧会を訪れる方は、この創造的な対話の力強さと持続性をすぐに感じ取っていただけるでしょう」と、ピエールパオロ・ピッチョーリは述べている。
サン・セバスティアンでホテル業を営んでいた祖母、Juana Eguren Jáureguiを通じて「バレンシアガ」を初めて知ったというエドゥアルド・チリーダ。サン・セバスティアンは、「バレンシアガ」最初の店舗が誕生した場所であるが、彫刻家とクチュリエが実際に対面したのは、両者がパリへ移り住んだ後のことだった。当時既に、それぞれの分野において第一線で活躍する存在として確固たる地位を築いていた2人には、バスクという共通のルーツから、構築されたボリュームとネガティブスペースとの間に生まれる次元的な関係性といった造形的な関心に至るまで、多くの共通点があり、クリストバル・バレンシアガにとっては、ボリュームが身体に先行する一方、エドゥアルド・チリーダにとっては、ボリュームが空間そのものを浮かび上がらせるものであった。
エドゥアルド・チリーダが敬愛していた思想家たちへの数多くのオマージュ作品の中には、このクチュリエに捧げられた作品も複数含まれており、その代表例が、鉄による大作《バレンシアガへのオマージュ (Homenaje a Balenciaga)》(1990年)。その小型の習作は現在、ミラノの店舗に展示されており、同じく鉄作品である《風の櫛 計画 I (Proyecto Peine del Viento I)》(1966年)や《ボンド XVIII (Lotura XVIII)》(1991年)と並んで紹介された。また、切り紙、インク、糸を用いたエドゥアルド・チリーダの豊かな制作活動を示す作品群も店舗内に展示。《無題 (Untitled)》(1957年)、《グラビタシオン.バレンシアガへのオマージュ (Gravitación. Homenaje a Balenciaga)》(1987年)、《Gravitación》(1991年)、そして別の《Gravitación》(1991年)がその一部である。
アートインスタレーション「BALENCIAGA ARTEAN – EDUARDO CHILLIDA」は、4月21日(火)から26日(日)の期間に、エドゥアルド・チリーダの孫でありアーティスト自身が設立した野外美術館「Chillida-Leku」のディレクターでもあるミケル・チリーダを特別ゲスト迎え、ミラノのフラッグシップストアにて開催された。エドゥアルド・チリーダおよび、アーティストを代表するギャラリーであるHauser & Wirthとの協働によって実現した本展は、長年にわたりエドゥアルド・チリーダの哲学と作品、世界有数の美術館や公園で展示されてきたものに深い敬意を抱いてきたピエールパオロ・ピッチョーリにとって、個人的にも特別な意味を持つ取り組みになったという。
会期:4月21日(火)~26日(日)
会場:BALENCIAGA MILAN FLAGSHIP
住所:23 Via Montenapoleone 20121 Milan Italy
balenciaga.substack.com/p/artean-eduardo-chillida-cristobal