NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT MAR, 2026
“最後の浮世絵師”小林清親や近代風景版画の
第一人者,川瀬巴水の作品群を紹介する展覧会。
ART Mar 16, 2026
スミソニアン国立アジア美術館から厳選した浮世絵、新版画、写真125点と、三菱一号館美術館の収蔵品25点を合わせて、合計150点の作品を展観する大規模展「トワイライト、新版画―小林清親から川瀬巴水まで」が、東京・丸の内にある三菱一号館美術館にて開催中。
本展のタイトルにも名前のある小林清親(1847-1915)とは、明治時代、新しい技術やメディアの台頭を受けて、徐々に衰退していった浮世絵の黄昏時代に活躍した最後の浮世絵師の一人。黄昏時(トワイライト)や闇に煌めく繊細な光の表情を描いた作風は「光線画」とも呼ばれ、当時一世を風靡した。テレビはおろかネットもない時代に「光」を主題とした先駆的な視点は、同時期にフランスで勃興した印象派との類似性を見出すこともできる。
その後、失われてゆく浮世絵の技術を継承し、新時代の版画を作り出そうとしたのが版元の渡邊庄三郎であった。渡邊は、小林清親が描いた江戸にまつわる郷愁を引き継ぎ、絵師や外国人画家たちと協働し、新版画の活動を展開する。展覧会名にもなった川瀬巴水もそのひとりであり、本展では、近代風景版画の第一人者である川瀬の「東京十二題」や大正昭和期に活躍した日本画の大家、伊東深水の代表作「近江八景」などを含む、貴重な日本美術のコレクションを通して、小林清親から川瀬巴水らに至る風景版画の流れを丹念に辿っていく。
また、明治の新しい「視覚」として人々の意識に大きな影響を及ぼした写真表現と、伝統的な浮世絵との関わりにも注目。かつて浮世絵が担っていた日本人の姿や暮らしといった風俗は、写真の登場によってそれを持ち込んだ外国人たちにとっても好奇の視線の対象となると同時に江戸の生活と趣を捉えた貴重な記録にもなった。やがて文明開化によって失われていく風景を惜しむノスタルジックなアティテュードは、写真と浮世絵によって共有し合うことで相互が補完していく。本展では、こうした浮世絵と写真の複雑な関係を、その時代背景と共に紐解こうと試みるものでもある。
なお、会期終了は5月24日(日)。これまでほとんど鑑賞する機会のなかった世界有数の新版画コレクションを通じて、江戸から明治にかけての歴史の変遷や、近代化によって失われていく江戸の情緒に触れてみてはいかがだろう。
会期:開催中(5月24日まで)
会場:三菱一号館美術館
東京都千代田区丸の内2丁目6-2
時間:10:00~18:00
*祝日除く金曜日、第2水曜日、会期最終週平日は20時まで。
*入館は閉館時間の30分前まで。
休館日:祝日、振休を除く月曜日
*ただし、開館記念日の4月6日、トークフリーデー[3月30日、4月27日]、5月18日は開館。
観覧料:一般 当日¥2,300、大学生 当日¥1,300、高校生 当日¥1,000
*障害者手帳をお持ちの方は半額、付添の方1名まで無料。他の割引との併用不可。
<オンライン販売>
特別デザインチケット¥2,900(数量限定)
トワイライト、通行手形¥5,000(会期中何度でもご入場可能、数量限定)
*特別デザインチケット」と「トワイライト、通行手形」はチケット窓口での引き換えが必要です。
<チケット窓口>
毎月第2水曜日「マジックアワーチケット」¥1,600
*当日の17時以降に同館チケット窓口でのみ販売します。他の割引との併用不可。
*トワイライトカラーコーデ割 夕焼けオレンジ/黄昏パープル。オレンジかパープルを取り入れた服装でお越しになると観覧料が¥100割引に。オレンジとパープルのコーディネートでお越しになると、¥200割引になります。チケット窓口にて、「カラーコーデ割引お願いします」とお声がけください。
*チケット窓口での購入のみ適用です。
*他の割引との併用不可。
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TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)