NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT NOV, 2024
梅雨の外出を“楽しみ”に変える,
ハイエンドなレインプロダクト。
FASHION Jun 11, 2021
今シーズンのコレクションの中から、SWAG H.が独自の視点で選び抜いたプロダクトを紹介する“THE SELECTION”。今回は、間近に迫った梅雨入りに合わせてコレクションブランドのレインプロダクトをピックアップ。
LOUIS VUITTON
雨に抗うのではなく、あえて濡れてしまうことを前提にしたのがこちらのブルゾン。リバーシブル仕様で内側には、ルイ・ヴィトンにおける創作活動の一環として公開されている「ヴァージル・アブローの辞典」から、“ファッションとフィクションは別物”というメッセージが、水に触れると浮かび上がる仕掛けが施されている。フランスのメゾンらしいエスプリ薫るギミックに加え、ジップで半袖にもなるスリーブや着脱可能なフードなど機能性も抜かりがない。
BALENCIAGA
急な天候の変化に対応するためにも、梅雨の季節に限らず鞄に忍ばせておきたいのが折り畳み傘。こちらは、控えめなロゴ使いとシックなカラーパレットが印象的なライセンスプリントを全面に配したバレンシアガのもの。取り回しに優れたサイズ感や心地よい手触りの木製ハンドルに加え、リサイクルナイロンを採用するなどサステナビリティへの配慮が伺える。
DIOR
共通の生地を採用した、ディオールのダブルブレストジャケット、ハリントンシェイプのブルゾン、シングルのワークウェアジャケットをピック。一見するとレインプロダクトには思えないが、表情感のあるウールキャンバスには、最新技術とディオールのアトリエのクラフツマンシップを駆使した高い防水加工を施している。いかにもレインウェアらしいテックな佇まいとは趣を異にする独自のアプローチが秀逸。それぞれのラペルやポケット脇には、“CD ICON”シグネチャー入りリベットをあしらい、洒脱なアクセントを添えている。
FENDI
いつ失くしてもいいようにと、ビニール傘を使う理屈も分からなくはないが、上質な傘を長く使う方がずっとクールだ。フェンディの折り畳み傘は、アイコニックなタバコブラウンのマイクロFFロゴが目を惹く1本。一方の長傘は、ブラックのFFロゴにホワイトの縁取りでシックに装えるタイプ。どちらも素材にはテクニカルファブリックを使い、機能性は申し分ない。愛着が湧けば湧くほど失くさないよう大切に扱うので、傘1本と言えど今後のもの選びの指針にもなるだろう。
BURBERRY
バーバリーのシグネチャー、トレンチコートには言わずもがな雨対策が講じられている。素材に使用されているトロピカルギャバジンは、1cmあたり100本以上の糸を織り合わせた高密度な生地に、さらに3度の撥水加工を施したもの。水の浸透を防ぎながら、軽量で通気性に優れたファブリックの実力は、王室御用達の証である2つのロイヤルワラントからも推して知るべしである。裏地には60年代のヴィンテージチェックをあしらうなど、細部への繊細なこだわりも見逃せない。
ブランドの創業者であるトーマス・バーバリーのイニシャルをモチーフにしたモノグラムが印象的なローラバッグは、コットンリネン素材の上から撥水加工を施した逸品。こちらのバッグはユニセックスとして提案したもので、“女性らしさ”や“男性らしさ”に象徴される従来のジェンダー規範を打破するマインドに、バーバリーの先進性が見て取れる。
BOTTEGA VENETA
土砂降りの日や、水溜りがある道でも軽快に歩を進めてくれるのが、ボッテガ・ヴェネタのパドルブーツだ。生分解性ラバーを採用したサステナブルな1足で、ほどよいアンクル丈は、スタイルに合わせやすいのも特徴。コロンとした愛嬌のあるフォルムと、シックな色味から心躍らせる鮮やかな色まで豊富なカラーバリエーションも魅力。内側にコットンのライニングを配して履き心地を向上させるだけでなく、ソールにはブランドを象徴する“イントレチャート”を思わせるエンボス加工をあしらうなど、細部にもこだわりが詰まっている。
JIL SANDER+
メインコレクションを補うラインとして、2019-20秋冬シーズンからスタートしたジル サンダー+。“都会から抜け出した暮らし”がコンセプトとあって、このブーツにもアウトドアフィールドでの高い適応力を備えている。アッパー部分は端正なチェルシーブーツだが、ソールに堅牢性とクッション性を兼ね備えたビブラム社製のソールを組み合わせたハイブリッドデザイン。足入れしやすいサイドゴムや着脱を助けるプルタブなど、雨の日でもさっと履ける手軽さがポイント。ダイナミズムあふれる造形と清爽なピュアホワイトカラーの取り合わせも秀逸。
本来梅雨の季節は出掛けるのすら億劫なもの。でも雨が降っているからこそ、このレインウェアが着られるという風に気持ちを変換できたらもっと楽しめるはずだ。暗くて憂鬱な気分を一新させる珠玉のレインプロダクトを手に入れて、いつもとは違う梅雨を過ごしてみてはいかがだろう。
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BALENCIAGA CLIENT SERVICE
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CHRISTIAN DIOR
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FENDI JAPAN
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BURBERRY JAPAN
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BOTTEGA VENETA JAPAN
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JIL SANDER JAPAN
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