NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT JAN, 2026
ジル サンダーの創造的精神と京都の匠が共鳴。
伝統工芸の技術が結びついた限定コレクション。
ART Jul 31, 2025
「JIL SANDER(ジル サンダー)」は、京都の地で古くから伝統を継承する4つの伝統工芸工房と共鳴することで生まれた特別な限定コレクションを発表した。
代々受け継がれる匠の技、自然への畏敬、研ぎ澄まされた真心、そして環境や素材の恵みを最大限に活かす探究心溢れるものづくりの姿勢。これらは、最高品質の調度品を生み出す真髄であり、日々の営みを揺るぎない芸術へと昇華させてきた。過去の叡智を重んじながらも、先進的な姿勢を取り入れた伝統工芸工房「南條工房」、「印染工房スギシタ」、「宮脇賣扇庵」、「染司よしおか」は、現代の創造性において重要な価値を示唆している。今回の協業は、工房と「ジル サンダー」が共有する、ものづくりへの揺るぎない情熱と静謐な美学、そして深遠な対話が結実したものである。
まずはじめに紹介するのは、創業200年余り、仏具の“おりん”や祇園祭の鉦を手掛けてきた老舗「南條工房」と協業した京の心を描く調べの逸品。同社のシリーズ“LinNe-Chibi”の技術と「ジル サンダー」の“タングル”バッグから着想を得た組紐が一体となって、最新コレクションのカラーを纏い、5種のおりんチャームが生まれた。この作品は、工房が独自であみ出した配合により硬さを増した合金“佐波理(さはり)”を用い、薪を使う伝統の鋳造技法によって、すべて手作業で作られるという。その澄んだ響きと美しい余韻は、究極の音色を長年追求し続ける「南條工房」の歴史と技術の結晶といえるであろう。組紐には正絹唐打を使用。結び目は、相生結び、二重叶結び、おだまきと、それぞれご縁結びや願いを叶える想いが込められている。
続いて、1936年創業、「印を染めて日本の心を届ける」を信条に、神社仏閣や祭などに携わり、家紋や印を “幕・のぼり・旗”、“半纏・法被”、“風呂敷・手ぬぐい”に染めてきた印染の匠、「印染工房スギシタ」 。この協業では、「ジル サンダー」のアーカイヴプリント、“カリフォルニアのサンセット”、“アメリカンヴィンテージ”そして、この企画のために特別にデザインされた“ワイルドフラワー”を精巧に再現した手ぬぐい3種が誕生。手ぬぐいは、江戸時代から日除けや防寒具としての被りもの、帯、埃除け、マスク、入浴時の体拭き、履物の切れた鼻緒代わりにするなど、生活必需品として広く普及したという。本作は最上級の手ぬぐい素材“特岡”を用い、伝統に基づき両端を縫わない仕様にすることで機能性を高めている。最新のテクノロジーを採用した精密なプリントと伝統的な後処理の手法をとることで、耐久性のある鮮やかな色彩を実現。この作品は、京の誇りを描く暮らしの逸品である。
3つ目は、文政6年(1823年)創業、京扇子の老舗として200年以上にわたり雅の美と伝統を継承してきた「宮脇賣扇庵」と生み出した京の雅を描く嗜みの布扇子3種。「ジル サンダー」のアーカイヴに保管されている貴重な生地を採用した美しい扇子は、職人が長年培ってきた経験と磨き上げられた技、高度な集中力によって実現。その軽やかな手触り、開いたときの優美な曲線、閉じたときの優雅な佇まい、滑らかな開閉は、用と美が調和した完璧な機能美であり、揺るぎない品格を宿す。京都の扇子職人達による繊細な手作業と専心が、一点一点の作品に命を吹き込んでいる。房には、繊細な絹糸を1920本贅沢に使用し、淡路結びのモチーフが永久の願いを表現する。
最後は、創業200年余り、京都 伏見の豊かな水に恵まれた地で日本古来の色を染め継いできた染織工房「染司よしおか」との協業による、植物染めの麻ハンカチセット4種。化学染料を一切使わずに行なう植物染は、紫根や藍、紅花、茜などの根や葉、花から、時間をかけて抽出/発酵させて染液を作る伝統的な染色方法。自然に寄り添い、温度や湿度、植物の状態に応じて技を使い分け、何度も重ね染めと水洗いを行うことで、自然がもたらす深い色合いを引きだしている。本作は、平安時代の貴族が嗜んだ色彩美学“かさねの色目”が着想源。春「桜のかさね」、夏「竜胆のかさね」、秋「落栗色のかさね」、冬「鈍色のかさね」と、日本独自の四季を映すような美しい色調が、静けさと気品を纏い、日常をそっと彩る。この作品は、京の洒落を描く情緒の逸品である。
日常に唯一無二の美をもたらす限定コレクションは、8月1日(金)より、京都の玄関口に位置するJIL SANDER JR京都伊勢丹にて先行販売開始。9月からは、JIL SANDER銀座でも展開される。「ジル サンダー」の創造的精神と、伝統工芸の卓越した技術が深く結びついた日本ならではのプロダクトをお見逃しなく。
ジル サンダー ジェイアール京都伊勢丹 (8月1日〜)
ジル サンダー 銀座 (9月上旬〜)
TEL 0120-998-519
jilsander.com