NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT MAY, 2023
エンライトメントのヒロ杉山がキュレーション。
“今”の絵画を描く作家によるグループ展が開催!
ART May 17, 2023
Akio Nagasawa Gallery Aoyamaでは、アーティスト/アートディレクターのヒロ杉山がキュレーションを手掛けた絵画のグループ展「NEO PAINTING TOKYO 2」が開催中。
それぞれ異なる5名ずつの作家が参加し、会期を2回に分けて開催される「NEO PAINTING TOKYO」展。PART1にあたる「NEO PAINTING TOKYO 2」では、今関絵美、角田麻有、川元陽子、張霆(チョウテイ)、⻑谷川雅子の5名が参加する。
90年代末期、オイルペインティングによるランドスケープ作品で注目を集め、現在は名作映画の1シーンを切り取ったシグネチャーで新境地を開拓する川元陽子をはじめ、80年代頃のキッチュなおもちゃやオブジェをモチーフとした作品を制作するエンライトメント所属の角田麻有、さらに、暴走族のカスタムカーやレディースのキャットファイトなど特異なモチーフや構図にその個性が現れる⻑谷川雅子……。5人それぞれ手法や作家性こそ異なるが、キュレーターのヒロ杉山によれば、すべて「独自の技術と発想により、今。現在の絵画を制作する作家」だという。
同時にこれらの作家に共通するのは、現在のアートシーンにおいて大きな潮流を生み出し、二次流通も含めて高額で取引されるイラストアートの動きとは相反したところで創作活動を行っており、近いうちに今の時代と交差する日が来るともヒロ杉山は評している。詳しくは、本展開催における彼のステートメントをご一読頂きたい。
1980年代日本はバブルの時代、商業施設などは 経済の発展と共に大きな勢いを持っていた、それは若者のカルチャーへも影響を及ぼしていた。日本グラフィック展という商業施設が開催した大きな公募展は、その受賞者を次々とスターダムに押し上げていった。それまで、机の上でイラストレーションを描いていた若者が、B全サイズの大型パネルに絵を描き出した。そしてそれをアートと呼んだ。この時より日本におけるアートとイラストレーションの境界線が曖昧になった。 そして現在、日本ではイラストアートという現象が起きている。イラストレーターが 自らテーマを決めて大きなキャンバスに絵を描き個展を開きそれが高価な値段で流通している。その派手なイラストアートの動きとは相反したところで、独自の技術と発想により、今。現在の絵画を制作する作家もいる。それらの作品は、時代と焦点が合う日が間近に来ている予感がしている。
ヒロ杉山
なお、本展の会期は6月3日(土)まで。6月8日(木)からは、坂口隼人、吉村宗浩、谷田一郎、ヒロ杉山、本田誠が参加する「NEO PAINTING TOKYO 3」が、同じくAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで開催予定となっている。こちらも併せてお見逃しなく。
会期:開催中(6月3日まで)
参加作家:今関絵美、角田麻有、川元陽子、張霆(チョウテイ)、⻑谷川雅子
会場:Akio Nagasawa Gallery Aoyama
東京都港区南⻘山5-12-3 Noirビル2F
時間:11:00~13:00 / 14:00~19:00 木、金、土曜
休廊日:日~水曜、祝日休廊
www.akionagasawa.com/exhibition/neo-painting-tokyo-2/
*新型コロナウイルスに関する状況により会期や内容を変更する可能性があります。