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バンクシーの知られざるストーリーを通して,
グラフィティと社会の関係を紐解くドキュメント。
ART May 10, 2023
エアロゾルアートのシーンを飛び越え、現在進行形で世界に影響を与え続けるアノニマスな存在、バンクシーの知られざるストーリーに迫るドキュメンタリー映画「バンクシー 抗うものたちのアート革命」が、5月19日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国公開される。
日本初上映となる本作は、政治風刺的な作風やイリーガルな行為など、体制に抗いながらも革新的なアートムーブメントを生み出すことになったバンクシーと、そのバックグラウンドにあるストリートカルチャーの源流を辿りながらグラフィティ/エアロゾルアートと大衆社会の関係を紐解く入門的ドキュメンタリー作品である。
反資本主義や反権力を押し出した政治色が色濃い作品や、2018年にサザビーズのオークション会場で行われた落札作品のシュレッダー事件に象徴される、社会に対し挑戦的ともいえるバンクシーの活動は、権力社会を嘲笑い、時に激怒させながらも、20年以上にわたり人々を魅了してきた。しかし、一部ではマッシブ・アタックのメンバー、3Dではないかと噂されたその正体は、未だ謎に包まれており、彼の人生やパーソナリティに至ってはほとんど知られていない。本作では、少年時代からのバンクシーを知るグラフィティアート研究家のジョン・ネーションへのインタビューを中心に、フェリックスFLXブラウンやベン・エインなど、かつて活動を共にしたアーティストたちへの貴重な取材を通して、バンクシーがどのように生まれたのか? そして知られざる一面を明らかにする。
監督を務めたのは、これまでプリンスやブライアン・ウィルソンのドキュメンタリーなどを手掛けたロンドン出身の脚本家/監督/プロデューサーのエリオ・エスパーニャ。本作について、「バンクシーの全貌を、ストリートアートの発展や作品のテーマと共に辿ることは、これまでなかったことであり、私がやりたかったことである」と語っている。なお、エスパーニャ監督によると、本作のサウンドトラック制作にあたり、音楽を担当した作曲家のピート・ウェイツには2015年に逝去した作曲家/DJのススム・ヨコタの楽曲を参考にするように依頼。完成した劇伴は実際に日本の影響を受けたサウンドに仕上がったという。劇中で流れる音楽にもぜひ注目してみてはいかがだろう。
世界で最も有名な覆面アーティスト、バンクシーが築き上げた帝国、そして世の人々に刺激を与えたムーブメントの秘話を、史実に基づいてつまびらかにする「バンクシー 抗うものたちのアート革命」をお見逃しなく。
5月19日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、アップリンク吉祥寺他にて全国順次ロードショー
監督、脚本、編集:エリオ・エスパーニャ
ナレーション:マーク・ホルゲート
音楽:ピート・ウェイツ
出演:バンクシー、ジョン・ネーション、フィレックス・FLX・ブラウン、インキー、
スティーブ・ラザリデス、ベンエイン
2020年|UK|113分|言語:英語|DCP|5.1ch|ビスタ|映倫:G区分
提供:TOMOKA LTD, FATHBES|TRIBE|F.A.I
配給:one’s
配給協力:マウンテンゲートプロダクション
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