NEW GENERATION, NEW WAVE
ABOUT OCT, 2024
アメリカの暗黒街を支配した伝説のマフィア王,
マイヤー・ランスキーの人生を描いたサスペンス。
ENTERTAINMENT Feb 4, 2022
禁酒法時代から戦後にかけて、アメリカの暗黒街を支配した伝説のマフィア、マイヤー・ランスキーの人生を描いたクライムサスペンスムービー「ギャング・オブ・アメリカ」が、2月4日(金)より全国公開される。
本作は、戦前/戦後にかけて裏社会で暗躍し、アル・カポネやフランク・コステロと肩を並べる存在となったマイヤー・ランスキーの人生を追ったもので、ロシアから移住してきた1910年代から晩年の1980年代までの時代を行き来しながら、その凄惨なヒストリーをサスペンフルに描いたものである。
舞台は1981年のマイアミ。作家のデヴィッド・ストーンは、伝説的マフィアであるマイヤー・ランスキーの伝記を書くことになる。出された条件は、「俺が生きているうちは、誰にも読ませるな」。そして、ロングインタビューがはじまり、ランスキーは自らの人生を赤裸々に語りはじめる。それは、半世紀以上におよぶ、ギャングたちの壮絶な抗争の記録だった。ユダヤ系ロシア人として移住してきたばかりの貧しい幼少時代、ラッキー・ルチアーノとの出会い、そして殺し屋集団「マーダー・インク」を組織し、邪魔者は容赦なく闇に葬っていく。
自らをビジネスマンと呼び、合理的かつ極めて冷徹なやり方を繰り返すことで、ランスキーは全米最大の犯罪組織「シンジケート」の顔役として、裏社会の頂点へと上り詰める。そして、戦後、キューバに進出したランスキーは、カジノ経営で巨万の富を築く。FBIの追及で「マーダー・インク」の殺し屋たちは次々と逮捕されるが、ランスキーの悪事が暴かれることはなかった。インタビューが終わりに近づいた頃、ストーンはFBIが、3億ドルともいわれるランスキーの巨額資産を操作していることに気付く。捜査協力を強いられたストーンは、ある“決断”を下すことになる……。
劇中では、禁酒法時代のギャングたちの抗争、戦後の政治と結びついて巨大化してゆく犯罪と謀略。恋人、そして家族とのドラマ、生まれて来た障害を持つ息子、ユダヤ人としてのイスラエルとの密かな関係。現代パートでは、老マフィアと作家の精神的な戦い、FBI捜査陣との駆け引きなど、様々なエピソードを多角的に繰り広げながら、20世紀のアメリカ裏面史そのものを描き出してゆく。
出演は、ランスキー役に「ピアノ・レッスン」「レザボア・ドッグス」「タクシードライバー」の名優、ハーヴェイ・カイテル。作家役をサム・ワーシントンが、若き日のランスキー役をジョン・マガロが演じるなど、豪華な俳優陣が脇を固めた。また、監督、脚本を手掛けたエタン・ロッカウェイの父親であるロバート・ロッカウェイが、実際に生前のランスキーにインタビューを行っており、ワーシントンが演じる作家、ストーンのモデルになっている。
その存在自体がアメリカの抱える“闇”であると疎まれたマイヤー・ランスキー。伝説のマフィアによるおよそ半世紀もの血塗られた犯罪の物語「ギャング・オブ・アメリカ」をお見逃しなく。
2月4日(金)より新宿バルト9他全国ロードショー
監督、脚本:エタン・ロッカウェイ
出演:ハーヴェイ・カイテル、サム・ワーシントン、ジョン・マガロ
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
2021年|アメリカ映画|英語|119分|シネマスコープ|R15+
©2021 MLI HOLDINGS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
gang-of-america.com